所長あいさつ

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JICAコスタリカのホームページにようこそ!

中米コスタリカは日本の約1/7の面積に約500万人(日本の約1/24)が暮らす小国です。最近では日本のTV番組でも数多く取り上げられるほど自然が豊かで生物多様性の国としてご存じの方もいらっしゃるかと思います。

また、国内の電力源がほぼ100%再生可能エネルギーで供給されており、2021年までのカーボンニュートラルを目標とする地球温暖化対応に積極的な取り組みをする環境先進国とも言われています。

加えて、軍隊を保有しない教育福祉国家を国是とする憲法を制定した(1949年)国であり、国民は争いごとを嫌う平和国家です。最近では映画「コスタリカの奇跡」が日本各地で公開され、平和について考える教材の一つになりました。この国を表す代表的なスローガンが「環境保全」と「平和」の二つといえます。

JICAの協力は、コスタリカ大学に対して行った電子顕微鏡技術から開始されました。1974年(昭和49年)に設置された日本製の電子顕微鏡や日本人専門家から指導されたその研究技術は、コスタリカ人の手で調整や独自の改善を繰り返しながら44年経った現在でも第一線で活用されています。当時は医療分野での協力から始まりましたが、国内外の医学をはじめとする化学、農業、鉱工業など様々な分野の研究に貢献しています。日本や他国ではすでに目にすることにない日本製の顕微鏡やその技術が長年に亘りこの地で大切に使用され活躍していることを、日本人としてとても誇らしく思います。

またコスタリカへの青年海外協力隊員も同年1974年から派遣が始まり、これまでに670名を超えるボランティアがさまざまな分野に派遣されています。

現在では環境教育や日本語教育、スポーツなど幅広い分野での人材育成に協力しています。ボランティアの同僚だったみなさんがそれぞれの分野でオピニオンリーダーになり、その当時協力隊員と一緒に活動し、日本を身近に感じ学ばれたことなどを発信されている場面によく出会います。技術や経験のみならず、根気、正直、礼儀、謙虚など、動もすれば我々日本人も忘れがちな考え方にこの国で巡り合う瞬間で、ボランティア活動の成果や醍醐味を確認できます。

コスタリカも日本同様に自然災害の種類や頻度の多い国の一つで、そのリスクの高さは類似しています(世銀データ:世界7位、日本は6位)。現在中米地域内での防災能力強化プロジェクトを展開中で、日本の経験や技術を学んだ研修員が帰国後にコスタリカ独自の防災対策に活躍しています。中米地域とのネットワーク構築と経験や知識の共有をしつつ、一人でも多くの命を守り、災害に強い国造りを目指しています。

すでに中高所得国の仲間入りをしたコスタリカは、日本からの協力規模も周辺国と比べると小規模ですが、これまでの協力で培った技術や考え方を継続、進化させている日本の良きパートナー的存在です。今後も国内の発展や格差是正のみならず、地球規模の課題に立ち向かう国同士として、JICAコスタリカもお役に立てればと願っております。

皆さまからのアイデアやコメントなどありましたら是非お教えください。お待ちしております(Maeda.Hideo2@jica.go.jp)。

JICAコスタリカ支所長
前田 英男