【NGO等提案型プログラム】 ~国際協力・地域づくりの現場で必須~「揖斐川流域で学ぶローカル・ガバナンス(地域のお作法)発見方法」(2021-2023) の3年間の受講生交流会を実施しました



2023.12.27
JICA中部は、特定非営利活動法人泉京・垂井に委託し、【NGO等提案型プログラム】~国際協力・地域づくりの現場で必須~「揖斐川流域で学ぶローカル・ガバナンス(地域のお作法)発見方法」を2021年から3年間実施しました。
本プログラムは、国際協力や地域づくりを学びたい・関心がある方を対象に、地域社会を維持していくための仕組みや決め事、その決定方法となるローカル・ガバナンス(地域のお作法)、その発見方法を知ることで地域コミュニティの理解を深め、国内外問わず住民主体の地域開発・まちづくりを円滑に進めるための根幹を学ぶことを目的として、2021年にスタートしました。
3年間にわたるプログラムで実施した研修は、オンライン講義、フィールドワーク(1年目:岐阜県揖斐川流域、2年目:滋賀県琵琶湖・淀川流域、3年目:福岡県矢部川流域)、現場実習の3つのプログラムで構成。開発途上国での国際協力活動経験が豊富な講師陣を通して、日本の地域社会を舞台に途上国のコミュニティを含め世界中で活用できる知識を身に付けられる内容としました。3年間を通して、地域開発に関わったことのない初心者から経験豊富な方、中部地域出身者から海外在住者まで、幅広い方にご参加いただきました。
2021年にスタートした本プログラムも、2023年度で終了を迎えます。これまでの感謝を込めて今まで受講されたみなさんとの交流会をNPO法人泉京・垂井の事務所がある岐阜県垂井町で開催しました。
まずは、垂井町内をまちあるきしたり、出会った地域の方にお話を伺ったり。これまでの研修で学んできた「地域のお作法」や地域の方との対話法を思い起し、学びを振り返る機会になりました。水が豊かな垂井町の独特な「地域のお作法」、宿場町であった垂井町の歴史、観光の拠点となっている「長浜屋」に関わる地域の方々のお話、どれもとても勉強になりました。受講生のみなさんからの様々な質問や意見なども学びにつながりました。
まちあるきを終えた後、NPO法人泉京・垂井の事務所である「古民家みずのわ」にて学びの振り返りと懇親会を行いました。対面、オンラインのハイブリッドで実施した交流会には全国各地から多くの方にご参加いただきました。自己紹介、研修を通して学んだこと、現在の活動などを共有しあうなど、1年目から3年目の受講生の方々がつながりあう会になりました。
今回のプログラムを実施したNPO法人泉京・垂井からは、「本研修を通して出会った受講生、講師、事務局、地域の方などのつながりは財産だと思っています。今後も定期的に現在の活動報告や本研修での学びがどのように活きているのかなど対話する機会をもち、お互い学びあい、応援しあえる関係を続けていきたいです。」とのコメントをいただいています。国内外問わず住民主体の地域開発・まちづくりに活用できる本プログラムに参加された受講生の皆さんの今後の活躍をJICA中部も楽しみにしています!
scroll