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【実施報告】2023年度多文化共生パートナー育成講座 JICAで学ぶ多文化共生「マイクロアグレッションって何だろう?」

#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2024.06.04

「マイクロアグレッション」とは?

「マイクロアグレッション」って、聞いたことありますか?

「マイクロアグレッション」とは、日常に潜む無自覚な差別のことで、悪気がなくても相手の気持ちを傷つけてしまうことがあります。マイクロアグレッションは先入観や偏見から起こることも多く、多文化共生の一歩として、お互いに相手を知り、理解することが大切です。「日本人より日本人!」、「日本語上手!」そのほめ言葉は相手を傷つけるかもしれません。

本講座では、高校生、大学生、若手社会人等のユースを対象に、講演やワークショップ、現場視察を通じて、多文化共生社会の推進について考え、小さくても自分にできるアクションを起こすことを目指し、2023年11月から2024年2月にかけて全3回の講座を名古屋NGOセンター、東海市民社会ネットワークと共催で実施しました。

第1回は、立命館大学国際関係学部准教授金友子氏の講演を聞き、無意識の差別・偏見(=マイクロアグレッション)について講演をいただきました。その後、ワークショップを通じてこれまでの経験を振り返りつつ、参加者同士で意見交換を行いました。 
       
第2回は、豊田市にある保見団地を訪問しました。この訪問では、日系ブラジル人の若者、保見団地の歴史と現状に詳しい方、保見団地で子ども向けの教育活動を展開する日本人の若者、保見団地で介護事業をおこなっている日系ブラジル人、といった方々と交流し、お話を聞きました。

第3回は、富田林市国際交流協会理事長北川知子氏にご講演いただき、これまでの講座での学びや気づきをふまえて、自分たちにできることを考えました。特に印象に残ったのが、「不公平な椅子取りゲーム」です。2つのチームに分かれ、1つのチームにはあるルールが共有
されますが、もう1つのチームはその情報は共有されません。私たちの生活に潜む不平等や社会構造について考えるきっかけになりました。

参加者からは、様々な角度からマイクロアグレッションについて学べたという意見、マイクロアグレッションは日常に潜んでいる事柄なので、ぜひみんなにこの講座を受けてほしいといった感想をいただきました。

今後も、JICA中部では多文化共生に関するセミナーやシンポジウムを開催していきますので、是非ご参加ください!

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