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【民間連携事業紹介】フルモールド鋳造法をインドへ-鋳造技術者育成コースの開設秒読み ㈱木村鋳造所(静岡県駿東郡清水町)

#8 働きがいも経済成長も
SDGs
#9 産業と技術革新の基盤を作ろう
SDGs

2024.06.28

国際協力機構(JICA)は、2022年2月より株式会社木村鋳造所(静岡県駿東郡清水町、木村寿利 代表取締役)との業務委託契約の下、中小企業・SDGsビジネス支援事業「鋳物製造技術者の育成にかかる普及・実証・ビジネス化事業(インド国)」をインド・カルナタカ州人材開発局傘下のカルナタカ・ドイツ技術訓練学校(KGTTI、Karnataka German Technical Training Institute)をカウンターパートとして、実施してきました。

譲渡式の様子(主賓)

譲渡式の様子(譲渡覚書取り交わしの様子)

この度2024年6月25日(火)に、同事業の2024年12月の終了を見据えて、KGTTIの鋳造技術者育成コースのお披露目および機材引渡し式を同校セミナーホールにて行いました。式典にはインド政府関係者、職業訓練校および業界関係者ら約80名が参加し、カルナタカ州多技能開発センターのラグパティ局長からは協力への感謝とこの取組みの重要性と期待が述べられました。その後式典参加者は教室に向かい機材を活用したパイロットコースの様子を視察しました。

パイロットコースの様子(理論講座)

パイロットコースの様子(実技講座)

今後、鋳造技術者育成コースでは、鋳物づくりに必要な3Dモデルの作成や鋳造シミュレーション作業、SEM/EDSや光学顕微鏡といった検査機器の取り扱い方と分析方法などを幅広く学習し、日本式ものづくり教育にたった若手人材の育成を開始します。2025年1月の本格開講に先立ち、本年2月と6月にはパイロットコースを実施するなど、期待の高さがうかがえます。
この取組みによりインド国内の産業基盤を支える素形材技術分野における人材育成が進み、これまで課題であった高品質な鋳物製品がインド国内に供給されることを目指していきます。また、本取組みは、「働きがいも経済成長も」や「産業と技術革新の基盤をつくろう」といったSDGs達成へ貢献することも期待されています。


(注)フルモールド鋳造法:発泡スチロールを用いた消失模型鋳造法。発泡スチロールで実際の製品と同等の模型を作り、それを砂に埋め、そのままの状態で溶湯を流し込み、鋳物を作る鋳造法。

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