JICA長期研修員の日本文化体験と地域の方々との交流


2024.07.02
2024.07.02
東海地方の大学院にて研究に励む長期研修員(注1)11人が静岡県袋井市にある可睡斎(かすいさい)、ふくろいマルシェ新茶フェアを訪問し、日本文化を体験するとともに地域の方々との交流を楽しみました。
JICAでは、開発途上国からの留学生(長期研修員)の受け入れ事業を行っています。長期研修員は、日本の大学院に入学し、修士又は博士課程を通して、母国の開発に寄与するための総合的かつ高度な技術や知識の習得を目指しています。
また、将来出身国の様々な分野での活躍が期待される長期研修員に、知日派・親日派になっていただくことを目指して、JICA開発大学院連携構想(注2)のもと、国内の大学とJICAが連携し、大学の学位課程における専門分野の研究に加え、日本の理解を促進するプログラムを提供しています。
今般の日本文化体験は、国際交流のボランティア団体で、非常に長きに亘ってJICAの研修員との交流活動に取り組まれている「インターナショナルファミリーの会」(IFの会)の多大なるご協力を得て実現しました。
参加した長期研修員は、精進料理や座禅を初めて経験しました。座禅では、住職の方のご説明にじっくりと耳を傾け、心を落ち着けて、静かな時の流れを味わっている様子でした。また仏教国出身の研修員は、自国の習慣との共通点を見出し嬉しそうにしていました。
可睡斎の前に近隣のゆりの園にも立ち寄り、岡の上方まで一面に咲き誇るゆりや紫陽花といった季節の花々も堪能しました。
袋井市からのお招きで「ふくろいマルシェ新茶フェア」にも参加しました。同フェアにおいて、長期研修員らは、同じ茶種であっても生産農家夫々で味が異なることに驚きつつ、緑茶の香りや色などを愉しんでいました。農業分野を専門とする研修員からは「日光の当たり方や土壌等の違いが緑茶の味の違いに結びつくことが分かり感動した」とのコメントもありました。最も盛り上がったのが茶歌舞伎(茶の種類を味、水色、香りから当てるゲーム)で、五感をフル活用した体験に満足した様子でした。
報告者 中部センター研修業務課
注1:2023年度研修員受入実績(短期・長期研修)2023_training.pdf (jica.go.jp)
注2:JICA開発大学院連携/JICAチェア | 事業について - JICA
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