2024年度の教師海外研修が始まりました!



2024.07.18
今年度の教師海外研修では、7月下旬からネパールに渡航します!
7月6日・7日に実施した事前研修では、ネパールで五感を通じて最大限の学びを得られるよう、さまざまな準備を進めました。
教師海外研修は大きく次の流れで進みます。①事前研修(7月)、②ネパール現地研修(7-8月)③事後研修1(9月)、④授業実践(9月-2025年1月)、⑤事後研修2(2月)、⑥実践報告フォーラムでの発表(2月)。
事前研修では、ネパール現地研修での経験を9月からの授業実践につなげるための教材のテーマ・内容・情報収集方法を検討しました。ミッションを明確にして現地研修に参加することで、実践授業を受ける子どもたちが五感で学べるような教材を作ることを、ねらいの一つとしています。
(教師海外研修の詳しい内容は下記リンクをご覧ください)
教師海外研修全体の流れと事前研修のねらいを理解
事前研修1日目では、ネパール国や訪問先についての情報を理解した後、現地研修を生かした教材をつくるための視点を確認しました。まず、「子どもたちが、何に気づき、どう感じ、考えられるようになるよいか」をねらいとして、学習者の学びの柱を次の3つに設定しました。
1.ネパールに肯定的に出会う
2.日本とネパールとの同一性に気づく、つながりを理解する
3.共通の課題について共に考え、共に越える
この3つの柱は教師海外研修に限らず、開発教育・国際理解教育を行う上でJICA中部が最も大切にしている考え方です。
訪問先の情報読み込みを参加者間で分担して行い、皆で共有
次に、3つの学びの柱をさらに詳しい7つのテーマに分け、それぞれのテーマに該当する情報を、どこで、どのように収集するのかを、グループごとに考えを出し合い検討しました。どの訪問先でどのテーマの情報を収集できるのか、ある程度想定しておくことで、実際に訪問する際に具体的な視点をもって訪問し、質問することができるようになります。
どんな情報を、どこで、どのように集めるのかについて全員でアイデアを出した後、グループごとに整理・重点化
また、現地で収集した情報でどのような教材をつくり、授業にどうつなげるのかについて、研修参加者が具体的なイメージを持てるよう、「教師海外研修ガイドブック」(下記リンク先参照)に掲載の代表的なアクティビティ例を見ながら、詳しい解説を行いました。
ネパールでの経験をもとに教材化したものを、その後の授業実践でどう活用するか、具体的なアイデアや見通しを事前に持っておくことで、ネパール現地研修の経験を子どもたちに最大限還元することが期待できます。
事前研修を通じて参加者同士の信頼関係やチームワークが醸成された様子がうかがえました。また、開発教育・国際理解教育についての理解や、授業実践についてのイメージもかなり具体的になったようです。7月末からの現地研修の様子については、後日JICA中部ウェブサイトに掲載しますのでお楽しみに!
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