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【実施報告】2024年度多文化共生パートナー育成講座「JICAで学ぶ多文化共生 ビロンギングって何だろう?」

#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2025.02.10

今年も多文化共生パートナー育成講座
「JICAで学ぶ多文化共生 ビロンギングって何だろう?」を実施しました!

2021年度から実施している本講座は、高校生、大学生、若手社会人のユースを対象に、講演やワークショップ、現地視察を通じて、多文化共生社会の推進について考え、小さくても自分にできるアクションを起こしていただくことを目的にしています。本年度も2024年11月から12月にかけて全3回の講座を名古屋NGOセンター、東海市民社会ネットワークと共催で開催しました。

本年度のテーマは「ビロンギング」。みんなが居場所を感じ活躍できる社会(=ビロンギング)の実現ためのヒントを学びました。

第1回は、ワークショップを通じて自己を振り返り、マイクロアグレッション(=無意識の差別・偏見)について理解しました。最後に「日本社会と日系南米人」をテーマに愛知県立大学教育福祉学部教授 松宮 朝氏にご講演いただきました。松宮先生のフィールドワークの経験から見える現状や課題を雇用・経済面、日本語能力や集住について、地域の課題や外国人支援の取り組み事例の紹介など多面的にお話いただき、日系南米人をはじめとする外国人の抱える現状について理解を深めることができました。

第2回は、豊田市にある保見団地を訪問しました。この訪問では、日系ブラジル人の若者、保見団地の歴史と現状に詳しい支援者、保見団地で子ども向けの教育活動を展開する日本人の若者による団体、保見団地で介護事業をおこなっている日系ブラジル人、といった方々と交流し、お話を聞きました。

第3回は、これまでの講座での学び、気づきをふまえて、みんなが居場所を感じ活躍できる社会(=ビロンギング)について考え、発表を行いました。
また、条件が違うところからボールを箱に向かって投げるという、特権を考えるアクティビティを通じて、マジョリティ側が苦労することなく得ている権利についても考えました。 

参加者からは、知識面だけでなく現地に赴き実際に見たり、体で感じることができてとても充実した経験をすることができたという感想や、様々な人と話すことができ、色んな意見を知ることが面白かったとの感想をいただきました。

また、今回の講座は、過年度の参加者がコアメンバーとして講座の企画段階から参加し、当日も司会やファシリテーターとして協力いただきました。
講座は全3回で終了ですが、今後は希望者を募って活動を続けていく予定です。

JICA中部では、引き続きこのような多文化共生に関するセミナーやシンポジウムを開催していきますので、是非ご参加ください!

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