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JICA新人OJT生がJICA留学生へのインタビューを行いました①

2025.08.21

~JICA新人OJT生が
   国内の修士/博士課程に通うJICA留学生にインタビュー~

JICAでは毎年度新たに入構した新人職員が、各国内機関において2週間程度のOJTを行います。今年JICA中部には5名の職員がやってきました。OJTの一環として行った、JICA留学生へのインタビューを2回に渡りお届けします。

JICA留学生へのインタビュー①
  Mr. KANAGASINGAM Umashankar 
   名古屋大学国際開発研究科・博士課程

2023年10月から日本での長期研修を開始したスリランカ出身のMr. KANAGASINGAM Umashankar、(以下シャンカルさん)にお話を伺います。シャンカルさんは、JICAが実施する「スリランカジャフナ大学乾燥地域農業の教育・研究能力向上プロジェクト」の長期研修員として来日、名古屋大学大学院国際開発研究科にて博士課程に取り組んでいます。

【なぜ世界に数ある留学制度の中でJICAの留学制度を選んだのですか?】

JICAの長期研修制度を選んだ理由は二つあります。1点目は留学先の国としての魅力です。日本は高い技術力を持ち、日本の文化に魅力を感じました。2点目はJICAの研修制度の観点からですJICAの研修制度は英語で講義を開催されていること、そしてスリランカの国立ジャフナ大学にて働いている私にとって政府関係者を中心としたJICAの研修プログラムと高い親和性がありました。


【日本での研究内容と将来の展望についてお伺いします】

「気候変動が農業に与える影響について」をテーマに日々研究に取り組んでおります。特にスリランカの畜産業に焦点を当て、気候変動に対する適応方法やレジリエンスを探求しています。卒業後は、スリランカの大学に戻り、研究者や政府関係者に対して講義を行う予定です。またスリランカで実施される農業プロジェクトに参画するほか、日本の社会や教育についての知識を活かしスリランカと日本の関係性の強化に貢献したいと思っています。

【日本での生活の中で印象に残ったことは何ですか?】

やはりカメラ、腕時計など日本の高い技術力が印象に残っています。また日本ではアカデミック以外でも、ゴミの分別といった生活体制も印象的で大変勉強になります。他方、日本の習慣が変化していることも実感しています。日本の皆さんには美容やお金を過度に追求する現代的な生活だけでなく、これまでの日本の伝統や文化に基づく健康的な生活も再認識してもらいたいです。

【母国についてご紹介ください】

スリランカは地理的位置からに世界情勢の渦中にあるとも言えますが、日本と同様に豊富な海産物が魅力です。日本が明治時代に独自に技術を発展させた姿を学ぶこと、また現代日本の技術を活用すること通じて、スリランカの自然資源を持続可能に利用することを目指しています。

【日本の皆さんへのメッセージをお願いします!】


日本の皆さんには、スリランカの学生が日本で学ぶことを支援していただきたく存じます。私は今後日本の存在を常に意識し、国際的な関係構築の際にはスリランカと日本の関係性強化の必要性を言及したいと考えています。日本の皆さん、これからもよろしくお願いします。

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