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\教師海外研修報告(前編)/ネパールでの学びを日本の子どもたちへ!

#1 貧困をなくそう
SDGs
#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs

2025.09.16

7月にスタートした「教師海外研修」。現地研修先は3年目となるネパールです!
7月上旬の事前研修でしっかりと準備をし、8月の現地研修を経て、9月の事後研修では、ネパールでの学びをもとに授業を実践するためのアクティビティづくりとプログラムづくりを行いました。
五感をフルに使った濃厚な学びと、日本の子どもたちへの還元をダイジェストで報告します。

ネパールを五感で学び、日本の子どもたちに届けよう!

 事前研修では、ネパール国や訪問先を理解した後、現地で収集する素材を元に「子どもたちが、何を知り、何に気づき、どう行動できるようになるとよいか」という視点を確認。また、9月から授業実践することを念頭において、どの訪問先でどんな情報を収集するのか、その切り口や方法をチームで考えました。
 先の見通しとミッションを明確にしてネパール現地研修に参加することで、訪問先で学びの目的に沿った質問をすることができるようになります。
 このほか、日本の子どもたちが五感で学べるような授業づくりを目指してしっかりとした準備、研修参加者全員による学びを支えるチーム力のアップも行いました。

参加者全員で研修のミッションづくり

■教師海外研修の詳しい内容は下記リンクから
教師海外研修 | 日本国内での取り組み - JICA

■海外で収集した素材を使った効果的なアクティビティづくりはこちらから
教師海外研修ガイドブック.pdf

学びあふれる毎日に頭も心もフル回転!~ネパール現地研修~

各グループでネパール現地研修に向けた準備をさらに進め、いよいよネパールへ出発!
13日間の行程では、次の3つの学びの柱に沿った訪問先を訪れました
①ネパールと肯定的に出会う、
②日本とネパールとの同一性に気づく・つながりを理解する、
③共通の課題について共に考え・共に越える
主な訪問先の様子について以下、ご紹介します。

■JICA海外協力隊活動現場

海外協力隊員の活動先の生徒と一緒に体を動かそう!

 カトマンズ市内の高等学校で体育指導を行う隊員の活動を視察。配属先の学校で体育の授業を立ち上げ、荒れていた運動場を整備し、同僚教員の協力を得て皆で活動するために、根気よく努力を積み重ねている隊員の姿は、研修参加者に強く印象に残ったようです。
 交通安全意識を高める隊員の活動現場では、車やバイク、歩行者が縦横無尽に行き交う道路で交通整理や案内を行う様子を目の当たりにしました。現地の環境や材料を活かしながら、できることから着実に取り組んでいる様子に感銘を受ける参加者も。

日本からの一方的な支援ではなく、ネパールの文化的・社会的背景を理解・尊重した上で、相手に寄り添う姿勢で活動する海外協力隊員たちの姿から、「国際協力とは」「支援とは」を考えさせられました。

■日本語学習と技術習得に励むネパール人と交流

 カトマンズ市内にある日本語学校を訪問。日本での仕事や生活に必要な日本語力と技術を身に付けるため日々学習に取り組むネパールの方々の姿が印象的でした。渡航先として選んだ理由として、安心して生活できそう、人々が親切そうだから、というものが多数。こうした良いイメージは、これまでネパール人と日本人が紡いできた友好関係や信頼感によるところが大きいのかもしれません。

日本に行くことを楽しみにしている学習者らと交流

■ホームステイ

 カトマンズから車で約2時間かけてホームステイ先の農村に到着。村の人々の歌と踊りで迎えられ、気持ちが一気に盛り上がる瞬間。夜は村のカルチャープログラムに参加。民族ごとに伝統的な歌や踊りがあり、研修参加者たちもサリーなどの衣装を着て会場の皆と一緒になって歌い、踊りました。一緒に楽しむことで言葉の壁を越えられる一体感は格別です。

ホストファミリーとは、片言の英語とネパール語、身振り手振りでコミュニケーションに挑戦。互いの言葉が分からなくても心を通わせることができる!と実感。参加者自身の体験をもとに、日本の学校で学ぶ外国籍の子どもたちの、ことばや生活上の困り感を想像することができたようです。

まだまだ続く学びの日々。
教師海外研修報告(後編)では、防災や学校での交流授業をご紹介します!
日本の子どもたちへの授業実践の準備を行った事後研修の様子もお届けします。お楽しみに!

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