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長期研修員(カメルーン)のインタビュー 2026年3月23日
SDGsグローバルリーダーの研修員として、広島大学 統合生命科学研究科 博士課程に在籍中のNGANSOP NONO Frédéric Christol(ノノ)さんに、日本での生活について教えていただきました。
日本に来る前のお仕事や、日本に留学することを決めた理由を教えてください。
日本に来る前、私はカメルーンのバンビリ農業技術専門学校(TSA Bambili)で、講師兼動物科学者として10年間勤務していました。TSAは農業・農村開発省に属する訓練機関で、高等教育省とも連携しています。
私は、若者への農業起業家の育成、特に、畜産技術の指導に多くの時間を費やしてきました。農業関連企業で生産・加工・経営を学ぶためのインターンを実施し、学生へのモニタリングや評価会を行ってきました。また、組織の規律や規則違反を管理・監督する責任者(Disciplinary Officer)も務めていました。
同じ職務を10年間続けていると、どうしても日々がルーティンになってしまいます…もしかすると、そろそろ方向転換して、新しい世界に踏み出すべき時期!? と感じていました。
そして、日本の著名な大学で博士論文を完成させるために留学を決めました。アジアで新しい世界を広げたいという思いがあったからです。また、2023年にインドで学んだ経験がとても良い印象として残っており、「それなら日本はどうだろう?」と考えるようになったことも理由の1つです。
大学院での学習や勉強以外でも取り組んでいることについて教えてください。
私は広島大学の大学院統合生命科学研究科・生物生産学部に所属しています。専攻分野はAnimal Histophysiologyです。現在はプロバイオティクス微生物(Lactobacillus reuteri)がニワトリに及ぼす影響について、腸内環境、成長パフォーマンス、免疫系(健康)に重点を置いて研究を進めています。
私は、新居 隆浩先生の指導を受けられることを大変光栄に思っています。新井先生は学生へのサポートがとても厚く、研究に関する知識も非常に豊富な先生です。研究環境や実験設備も充実しており、研究を進めるうえでとても恵まれた環境です。また、2025年9月に岐阜大学で開催された 日本畜産学会第133回大会(JSAS) において、初めて研究成果を発表する機会にも恵まれました。
日本に来たばかりの頃と今とでは違いはありますか?
もちろんです!違いは常にあります。私は2024年9月に日本に到着した最初の頃から、産業の発展度合いや、建物・鉄道などに大変驚きました。その環境は私にとって全てが新しいものとして感じました。
とても清潔な環境の中で、多くの人がマスクを着用していることにも驚きました。また、カメルーンの人々と比べて、日本の人々は静かで騒がず、礼儀正しい印象がありました。初めて経験する日本の冬は、気候の違いもあってとても大変でした。さらに、言語の壁によって、日本の人々との間に大きな溝が生まれることもありました。
しかし、少しずつ環境に慣れ、JICAのさまざまな研修、指導教員の先生や友人たちの支えもあって、私は大きく成長することができました。今ではこの環境にもいつの間にか馴染み、周囲とのつながりも感じながら過ごせるようになりました。
日本での最高の瞬間は何でしたか?
日本での印象的な瞬間は、本当にいくつもあります。特に、JICA が東京で定期的に開催しているネットワーキング会議に参加する時は、いつもとても嬉しく思います。様々な国籍やバックグラウンドを持つ人々と出会うことができるからです。例)JICA Networking Seminar
(英文)
そして、2025年11月に福山で開催された「HIROSHIMAピーストーク」
において、広島国際センター(HIC)の方からのご紹介をいただきゲストスピーカーとして参加しました。このイベントでは、本当に楽しい時間を過ごすことができました。そして、この機会は、世界、特にカメルーンにおいて平和を維持していく必要性について、日本の皆さんと話し合うための貴重な機会となりました。
2025年8月に横浜で開催された YOUTH TICAD 9 に参加できたことは、私にとって忘れられない経験となりました。特に、私たち青年が主導するプロジェクト「Africa-Japan」が、将来性のある優れた取り組みの一つとして選ばれたことは、大きな励みになりました。
日本滞在中に日本人と交流することはありましたか?
私は、余暇の一部をボランティア活動にあてることを大切にしています。中国地方ではどこに行っても居心地が良く、地域の皆さんにも温かく受け入れていただいていると感じています。西条に来てまだ2年も経っていませんが、これまでに地元企業のサタケさんや世羅町・福富町・豊栄町・松江市などで企業見学をしたり、加茂高校、三原小学校、安芸府中高校、岡山操山南中学校・広島修道大学では、私の国の強みや魅力について紹介するとともに、共通の関心事についても意見交換を行ってきました。
また、JICA中国主催の防災教室や交通安全教室や、地域での色々な祭り(ふくやま子どもフェスティバル、広島大学のアフリカンサタデーと IDEC オープンデー、西条町の酒まつり、東広島国際フェスタ、ひろしまフラワーフェスティバル、JICA中国でのチョコレートのイベント)に参加したり、もみじ饅頭づくり、広島での原爆80周年記念行事などの研修にも参加してきました。こうした活動は、私が地域社会に溶け込み、日本の文化を学び、同時に自分の経験を共有するための大切な機会になっています。
JICA中国/相互理解・交流促進事業 「JICAとみんなでチョコっと考えるチョコレートの世界」の開催について | 日本国内での取り組み - JICA
や メッセージ、地域とのつながり | 日本国内での取り組み - JICA
東広島市での普段の生活などについて教えてください。
私は日本食がとても好きで、そばや寿司、焼肉などをよく食べています。
最後にお伝えしたいのは、指導教員の先生や研究室の仲間とのよい関係を大切にしてほしいということです。指導教員の先生や研究室の仲間と一緒に過ごす時間が長くなり、その関係が皆さんの今後の学びに大きく関わってきます。そのうえで、ご自身の研究を着実に進め、自分自身を信じて取り組んでください。
また、友人や地域の方々と楽しい時間を過ごし、観光もしてみてください… 日本語は外国人にとってとても難しい言語ですが、周りの人とできるだけ話してみてください。毎日1~2語の新しい日本語を覚えることに挑戦してみてはいかがでしょうか。
(少し先ですが2028
年3
月の)卒業後、日本で学んだことを仕事にどのように活かしていきたいと思いますか。また、日本のコミュニティや人々と連絡を取り合う予定はありますか?
日本は私にとって第二の祖国です…ここで学業を修了して、日本のことを忘れるなんて、私にはできません。卒業後に得る学位は、私の職業面と学術面のキャリアに多大な好影響を与えるのは確かです。私は母国カメルーンのアンバサダーとして、日本との科学・技術・文化・経済面での良好な関係を保ち続けたいと考えています。
これからのJICA参加者へのメッセージです。
新たにJICAプログラムに参加される皆さん、日本へようこそ。JICAの奨学生に選ばれたことは、皆さんの人生にとって素晴らしいチャンスです。ひとりで閉じこもらないでください!身近にあるチャンスをつかんでください!
日本は規則が多く、ルールも厳格です。それらを守れば、日本での生活は楽になるでしょう。SNSを賢く活用して、母国の家族や友人とつながり続けてください。
日本では時間があっという間に過ぎていくように感じます… 責任を持って時間を管理してください。それでは、チャオ!!!