スポーツができる平和に感謝
2022.08.05
サンフレッチェ広島は、被爆地で活動するクラブチームとして、2018年より8月6日前後のホームゲームをピースマッチと位置づけ、サッカーを通じて核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現に向けた発信を行っています。
今年のピースマッチは7月30日開催のサンフレッチェ広島vs FC東京の一戦でした。今回、広島県JICAデスクの配属先である広島平和文化センターからお声掛けいただき、JICAもこのピースマッチでブースを出展する運びとなりました。
試合の案内
当日のイベント会場にはステージや縁日、ブースが数多く設けられ、たくさんの方々が来場されていました。JICA中国は広島市ブースの一部スペースをお借りし、「スポーツができる平和に感謝」というメッセージの下、広島から出発したサッカー隊員等、JICA海外協力隊の活動紹介、南スーダン国民結束の日紹介の展示をはじめ、サンフレッチェ広島OBの中島浩司さんがコートジボワールを訪問された際の様子を紹介する展示や、世界のサッカーユニフォーム、紛争経験国から来日中のJICA研修員からの平和へのメッセージなども展示し、イベント限定デザインの缶バッジづくり体験も行いました。
サッカーに関心のあるお客さんが多いため、展示されているカラフルな世界のサッカーユニフォームに引き寄せられて来られた方が多くいらっしゃいました。また研修員の平和へのメッセージやサッカー指導で派遣された協力隊の紹介展示を熱心に見ておられる方や、缶バッジを作りながら平和への想いを語るお客さん等、ピースマッチを機会に平和を考えている方が多く来場されていました。
世界のサッカーユニフォーム展
缶バッジ作成をする様子
研修員からの平和へのメッセージ
ブース出展の後は、研修員とブース運営スタッフのJICA海外協力隊経験者の5人で試合を観戦しました。
サッカーが大好きで身振り手振りを交えて楽しさを表現し、自身も一人のプレーヤーとして参加しているように応援をする研修員の姿に、一緒に観戦をした元隊員のお二人も刺激をもらっていました。
試合の中盤からは雨が降りだし、残念ながらサンフレッチェ広島は試合にも敗れてしまいましたが、研修員からは「日本に来てはじめて試合観戦ができて、非常に有意義な時間を過ごせた」というコメントが寄せられました。
スポーツは平和な社会が土台にあるから楽しむことができる。そしてそれだけでなく、時として平和な社会を構築するためのツールにもなる。そんなことを改めて感じることができたピースマッチでした。これからも様々な形で、市民にとって身近なスポーツを通じ、国際協力のことを考えられるような企画を広島のアクターと実施していきたいと思います。
試合観戦
会場を灯す折り鶴の灯
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