【JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト】岡山の応募者が受賞♪
2024.03.05
JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテストが今年度も実施されました。その目的は、日本と開発途上国との関係や、国際社会での日本の果たすべき役割、持続可能な社会について考え、自分の言葉で語ってもらうこと。
岡山県からは、中学生の部193点、高校生の部645点のご応募がありました!全国での総数は、37,592作品(中学生の部17,439作品/高校生の部20,153作品)と、多くの方が関心を持ってくださっていることが伝わってきます。
岡山県では、5名の生徒さん、そして、6校が受賞されました!
【中学校】
◎岡山中学校 学校賞 及び
・上野 太成 さん(1年)「ぼくたちの微力が未来を変える」国際協力特別賞(全国賞)
・多田 直太朗 さん(3年)「木ばっかり見るな森を見ろ!」国内機関長賞(JICA中国所長賞)
◎倉敷市立新田中学校 学校賞
【高校】
◎ノートルダム清心学園清心女子高等学校 特別学校賞 及び
・松田 百加 さん(2年)「周りの問題を『自分ごと』で考える」国内機関長賞(JICA中国所長賞)
・永廣 結奈 さん(2年)「我々が共に生きる世界を」青年海外協力隊OB会会長賞
◎岡山県立岡山東商業高等学校
・藤原 渚さん(2年)「みんな違ってみんないい」佳作
◎岡山県立総社南高等学校 特別学校賞
◎岡山県立玉野光南高等学校 学校賞
2月から3月にかけて、個人賞受賞者がおられる学校で訪問表彰をさせていただきました。
☆岡山中学校
上野さんは、「ぼくたちが生きる大切な場所」である地球が抱える課題を解決するために、ご自身が日々の暮らしの中で家族と一緒に実践している取り組みを題材とした作品を書かれました。それらは微力だけれど、決して無力ではなく、継続的に取り組み、周囲と共有することで大きな力になるというメッセージに、強く共感しました。
多田さんの作品は、外国の方との交流から得られた気づきに基づいています。断片的な情報だけで決めつけるのではなく、別の角度から見てみたり、全体像をとらえようとしたりする姿勢が、相互理解や、より良い関係性につながるのだということを、ご自身の言葉で語ってくださいました。
お二人の作品を読ませていただき、その視線の先に、持続可能で平和な世界を見据えておられることが伝わってきました。グローバルな視点を持ちながら、日々の生活の中でできることを積み重ねておられる姿から、私たち大人が学ぶことがたくさんあるのではないかと感じました。
☆ノートルダム清心学園清心女子高等学校
松田さんの作品は、視覚障がい者の歩行を手伝う活動に参加した経験の振り返りがきっかけとなっています。社会的少数派の人たちも含め、誰もが暮らしやすい社会を実現するために自分たちに何ができるのかを問い、真剣に、そして誠実に考えたことが伝わってきました。
永廣さんが目を向けたのは、身の回りの草木や動物。それらと互いに支え合って生きていることに感謝するとともに、持続可能な未来のために、今を生きる私たちに何ができるのかについて、臨場感あふれる文章で語っておられます。
お二人の作品から感じられたのは、身近な存在に関心を持ち、理解することの大切さ。そして、理解したことを発信し、関心の輪を広げていくことの力です。これからも、自分に何ができるのかを問い続け、行動を起こしていかれる姿が目に浮かび、頼もしいです!
☆岡山県立岡山東商業高等学校
藤原さんは、今年7月に、JICA中国主催の「高校生国際協力体験プログラム」に参加されました。そこで出会ったJICAスタッフとの会話をきっかけに、自分が暮らす日本が多文化共生に向けて抱える課題に目を向けるようになった藤原さん。自らの価値観やあり方を振り返りながら、日本の人々が、違いを認めて尊重し合うために何ができるのかを考え、自分ごととして語られています。多様性を受け入れるのに大きく関わるのは教育であり、幼い頃から少しずつ理解することが重要だという考えに、大きく共感しました。そして、「自分に子供が生まれた時は違うってねすごくいいことなんだよ!ということを教えてあげたい」「1人でも悩みを抱えて生きている人が、自信を持って自分を好きと言えるようになれば、きっと明日の地球は笑顔で溢れる」という言葉に、胸が熱くなりました。これから先、藤原さんが身近な人たちと想いを共有し、笑顔を広げていかれるのを心から応援しています!
ご応募くださったみなさん、ありがとうございました!
受賞されたみなさん、おめでとうございます!
岡山中学校
ノートルダム清心学園清心女子高等学校
岡山県立岡山東商業高等学校
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