協力隊が『世界水泳』で活躍!

2023.08.02

“JORDAN”を背負った日本人

2023年7月。
福岡で世界水泳が開催されました!
世界中のスイマーが福岡に集まり、競泳、飛込、ハイダイビング、水球、アーティスティックスイミング、オープンウォータースイミング、それぞれの種目で熱い戦いが繰り広げられました。
今回の大会には190を超える国・地域が参加し、JICAとしても関わりの深い開発途上国からも多くの選手が参加しています。

そして、世界大会の舞台に、「JORDAN」と背中に書かれた日本人が一人…。
広島県出身の福山さんがヨルダンのナショナルチームにコーチとして帯同していました!

“JORDAN”を背負った日本人

世界水泳の競泳会場

ヨルダン派遣 水泳隊員の福山さん

広島県出身の福山さんは、幼少~大学まで競泳選手として活躍していました。
就職活動が始まる年、周りは一般企業や教育現場へ歩みを進めていくなか、福山さんは夢だった青年海外協力隊に応募しました。
広島県出身ということもあり、幼少期から平和について考えることが多く、自分も世界に飛び込んで広島のことを伝えたい、平和に関わることがしたい!という想いが強く、念願の応募だったようです。

そして、派遣されたのはヨルダン。
2021年から水泳隊員としてヨルダン水泳連盟に所属しています。
主にナショナルチームの選手20人に対して3人のコーチで指導しながら、ヨルダンでの水泳の認知度や、競技レベルの向上のために活動を行っています。

今回の世界水泳に出場したヨルダン人選手は4人。
男性二人、女性二人で、それぞれ平泳ぎや自由形にエントリーしていました。
選手の一人は、高校生の時に福山さんの前任の協力隊員から指導を受け、大学生の今、福山さんから指導を受けて界水泳に出場することになった選手も。
普段の練習では遅刻してきたり、ラマダン(断食)中は練習がいつも通り行えなかったりすることもありました。
また、選手間の宗教の違い(イスラム教とキリスト教)で戸惑うこともあったりしたようですが、普段指導している選手たちと世界大会に出場できたのは、技術面だけでなく精神的にも大きな成長につながったようです。

世界水泳には世界中から選手やコーチが集いました。
中には協力隊の活動終了後に派遣国に戻って活動を継続している人がいたり、協力隊のキャリアを活かして他の国のチーム指導にあたっている人がいたりと、それぞれの選手の背景には協力隊がいるかもしれない…
JICA海外協力隊の活動は派遣国での草の根活動から世界大会まで幅が広く、大きな可能性を秘めた活動です!

福山隊員(ヨルダン/水泳)

ヨルダンナショナルチーム

世界中から選手が集まっています!

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