高校生が世界の課題に向き合う、2泊3日のアツい夏!
2023.09.05
2023高校生国際協力体験プログラム 集合写真
今年もJICA中国主催・高校生国際協力体験プログラムが、7月28日(金)-30日(日) の2泊3日で開催されました。今回参加したのは、中国5県から集まった国際協力に関心のある高校生35名。
テーマは、「世界と自分を変える一歩になる~ユース海外協力隊~」。3日間を通し、世界の課題を知り、異文化に触れ、仲間と交流し、グループで課題を整理し解決策を考えていきます。自分や仲間と過ごし、考え、悩み、駆け抜けたアツい3日間の様子をご紹介します!
JICA中国の村岡所長から「いろんな人が、いろんな背景を持ってここに集まりました。それを理解した上で、どうしたら一緒に協力出来るのか、それを意識し、健康に気を付けて3日間過ごして欲しい」という言葉でプログラムは始まりました。そして、3日間一緒に過ごすスタッフ、参加者同士の自己紹介の時間です。今回は、各県の国際協力推進員やJICA海外協力隊OV、そして大学生サポーター2名もスタッフとして参加しました。国旗や世界の写真、文字を使ったアクティビティで少しずつ緊張もほぐれてきました。
その後、会場を移動し「国際協力って何だ?」の講義の時間では、JICA中国塗木職員のクイズを交えた話から、国際協力に関わる様々な課題について考え、グループで意見を交換しました。「異文化理解ワークショップ」では、グループに分かれ異文化と出会った時の新たな自分を発見しました。「知らない文化に対して最初は違和感を覚えたが、交流できた時に喜びを感じた」という感想もあり、そこから、異なる文化の人々と関わる際に大切にしたいことについて、考えを深めました。
夕食後は、多くの生徒が楽しみにしていた、海外からの留学生との交流の時間です。グループに分かれ、インドネシア、エジプト、カンボジア、ザンビア、ベネズエラ等から日本に研修・留学に来ている方々のお話を聞き、一緒にレクリエーションを楽しみました。交流するまで名前しか知らない国もあったようですが、直接関わることで新たなその国の魅力を知ったようです。
アクティビティで緊張がほぐれた様子
研修員の国に興味津々です
2日目から参加者たちはとある国に「ユース海外協力隊」として派遣されることになります。派遣地域の課題を洗い出し、整理し、課題解決のためのアクションプランを作成します。まずは、実際に協力隊として派遣された先輩隊員(ガーナ・羽立さん/カンボジア・田中さん/ネパール・橋本さん)から活動を進める上で大切にしたいことを学びました。その後、活動地の村人(になりきったスタッフたち)にヒアリングを進め、グループで課題を洗い出していきます。
ヒアリングを重ね、グループで議論を進めながら出てくる新たな課題に頭を抱えながらも意見を出し合い、アクションプランを作成していきます。夜は、参加者の高校が所在する県ごとに分かれ、中国5県に配置されているJICAデスクや、スタッフとの交流の時間です。日本語教師スタッフの部屋では「言語学オリンピック」が開催され、世界の言語の成り立ちに興味津々の様子でした。
村の課題は何か、村人にヒアリングしています
グループで議論を重ね、アクションプラン作成中
最終日は、2日間かけて作成した、アクションプランの発表です。緊張や伝えたい思いが、表情から伝わってきます。全員の前で、各グループのメンバー全員が発言し、発表後に他グループからもらった感想をグループで共有しながら自分たちの考えたプランを振り返りました。
最後の閉会セッションでは、1人ひとりがこの3日間を一言で振り返っていきます。「新しい世界」「学ぶ」「一緒に考える」「駆」「友」「瞬」「開花」…
ひとりひとりがそれぞれの思いで過ごしたこの3日間。これから先のみなさんが未来を選択する中で、この経験が何かひとつのきっかけになっていると嬉しいです。みなさん、ご参加いただきありがとうございました!
参加した高校生のインタビュー記事もあわせて是非ご覧ください!
島根県立隠岐島前高等学校・細井菜乃さん「たくさんの人に会い、視野を広げて、いつかもう一度ブータンへ」
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