第5回JICA研修員の学校訪問 広島市立安小学校
2024.01.31
1月31日(水曜日)、バングラデシュ、ケニア、キルギス、モーリシャス、パキスタン、カンボジア、モンゴル、モザンビーク、ルワンダ出身のJICA研修員、合計11名が、安小学校の4・5年生と交流を行いました。学校に到着し、校長室で待っていると、4年1・2組代表の4人が研修員を迎えに来てくれました。遠慮して外で待つ子どもたちでしたが、研修員の顔が見えると「ハロー!」と元気よく挨拶。研修員たちも「入って、入って!」「何組?」と早速交流が始まりました。
それぞれの教室に着くと、子どもたちが拍手ときらきらの笑顔で迎えてくれました。最初は研修員によるお国紹介です。バングラデシュのアニメシュさんは、地図を指さしながら、英語でゆっくり子どもたちに語りかけました。「バングラデシュは、ここです!」「バングラデシュの新年をお祝いするお祭りは盛大だよ。」次々にスライドを見せていきました。モンゴルのツェベルマーさんは真っ赤な民族衣装に身を包んで登場。「モンゴルでは4才から馬に乗ります。レースで優勝した、この子は6才です。馬のレースのオリンピックよ。」草原を颯爽と馬で駆ける子どもの写真に「おー、かっこいい!」と教室がどよめきました。
ケニアのお国紹介は、盛り上げ上手のジェモさん。「スワヒリ語の歌Watotoを歌おう!」と動画に合わせてコール&レスポンスが始まりました。何回か練習して、ジェモさんの「オクーチ、オクーチ!」に「オナーシ、オナーシ!」と子どもたちが答えると大満足の様子でした。
お国紹介の最後は、パキスタンのダンスです。紹介してくれたルクィヤさんは、動画に合わせて華麗にステップを踏みます。子どもたちも真似して踊ってみました。隣の教室を訪問していた、同じパキスタン出身のシャマイラさんが「みんなと一緒ならできるかも!」と踊り始めました。他の研修員たちも一緒にダンス。楽しい時間となりました。
その後は、子どもたちによる日本の遊びの紹介です。グループに分かれて、折り紙やこま回しなどをしました。自分たちで作った福笑いを紹介するグループもあって、出来上がった面白い顔に、研修員と子どもたちが笑いあいました。
昼休みにグランドで大きな輪を作って、昨年の甲子園の応援で話題になった「もりあがりがたりない!」のコールを始めたのは、6年生たち。低学年の子も交じってたくさんの児童が研修員を歓迎してくれました。
鬼ごっこやバスケットボールをしていると、あっという間にチャイムが鳴って、掃除の時間です。校長先生のご案内で、児童のお掃除の様子を見学させてもらいました。背の高いモザンビークのウィルソンさんは、子どもたちから大人気!どうやら、国語の教科書に出てくるアリの研究者と同じ名前ということもあるようです。わざわざ先生が教科書を見せて、なぜ子どもたちが「ウィルソン」の名前にこんなに反応しているのか説明してくださいました。他の研修員が「彼はハリウッドスターのようだわ。」と笑い、本人も「僕はもう一度ここに来なきゃいけないね。」と喜んでいました。
5・6時間目は、5年生との交流授業です。研修員がお国紹介を行った後、子どもたちが広島の紹介を行いました。予め用意しておいた宮島や平和公園などの写真を、タブレットで見せて、教えてくれます。野球場の写真を見せる子もいました。「自分たちの国ではクリケットが人気なんだ!」と紹介する研修員。日本ではあまり馴染みのないスポーツについて、クリケットの投げて打つ動作をやってみせて「Cricket!」、子どもたちにちゃんと伝わりました。
その後は、子どもたちが日本の遊びを説明し、研修員と一緒に遊びました。ここでも福笑いやメンコなど、様々な遊びに挑戦した研修員。最後は、モザンビークとキルギスのダンスをそれぞれのクラスで踊りました。モーリシャスから来たプリティーさんは、「女の子と友達になったの。休憩時間も一緒に走って遊んだのよ。」と嬉しそうに報告してくれました。他の研修員たちもみな大満足の様子で帰路につきました。
安小学校のみなさま、ありがとうございました!
クウィゼラさん(ルワンダ)のお国紹介の様子
ルキヤさん(中央右の女性)がパキスタンのダンスを紹介
大人気のウィルソンさん(モザンビーク)
児童お手製の福笑いを楽しむジャーキンさん(キルギス)
後日、安小学校の皆さんから、お礼のお手紙が届きました!
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