【実施報告】広島県教育委員会「人権教育実践交流フォーラム」に参加しました

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#10 人や国の不平等をなくそう
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs

2024.02.14

日時:2024年2月14日(水) 10時30分から16時(内、13時から15時50分をJICAが担当)
場所:エソール広島(公益財団法人広島県男女共同参画財団)
主催:広島県教育委員会
後援:JICA中国

2月14日、広島県教育委員会が主催する「広島県人権教育実践交流フォーラム」が開催されました。JICA中国は本研修を後援し、当日はワークショップや講義を行いました。
この日は、広島県内で人権教育に携わる行政や社会教育施設の職員、教職員など37名が参加され、午前中は学校での人権教育の事例や地域での人権啓発の取組みを聞きました。

すべての人が生きやすい社会をめざして

午後はJICA中国のスタッフが担当する異文化理解をテーマにしたセッションでした。文化や習慣の衝突を疑似体験する「バーンガ」というゲームにご参加いただき、言葉を使えないというルールの中でどんなことが起こったのか、それに対する自分自身の感情などを整理してもらいました。

その後、広島県JICAデスクの新庄芳菜恵推進員が青年海外協力としてヨルダンで過ごしたときの体験を話しました。活動を行った難民キャンプでのことや日々ニュースで取り上げられるパレスチナでの難民問題、隣国から逃げて来た彼らを受け入れる人々の想いとその先の共生社会についてなど、難しい話題を人権というキーワードにそって分かりやすく話してくれました。

JICAが活動する様々な国には、日本人に馴染みのない伝統的な習慣や異なる価値観があります。私たちは他の価値観を尊重し、すべての人の個性が発揮される社会が望ましいと考えますが、文化は大事、とひとくくりにしてしまって良いのでしょうか。伝統や風習が維持されることで人権を脅かされたり、辛い思いを抱く人は本当にいないのでしょうか。ある国で行われている伝統的な習慣やイスラム教の女性のSNSでの発信といった具体例をもとに、伝統文化と人権を別の視点からディスカッションをしてもらいました。また、ゲームではなく、実際の日常生活で宗教やルールが衝突したら自分だったらどうするか、学校を舞台にした動画を見て意見交換もして頂きました。

JICAが活動する開発途上国でも日本でも、すべての人が自分らしく、笑って過ごせる社会を目指すという点ではなんら変わりはありません。JICA中国はこれからも、多様性のある寛容な社会づくりに貢献できるよう、地域の皆さんと協働していきます。

異文化理解ゲームを体験

たくさんの意見が出ました

新庄推進員のヨルダンでの話

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