広島大学長期研修員を対象に「企業訪問ツアー」を実施!
2025.03.31
2025年2月17日(月)、広島大学長期研修員を対象に島根県の企業訪問ツアーを実施しました。参加メンバーの出身国は、アフリカ、中東、アジア、大洋州等です。普段、大学で自身の研究に励んでいる研修員にとって、日本の企業を訪問することは初めて。また島根県企業にとっても、普段出会うことのない国からの研修員との交流を通じて、海外展開の着想を得てもらえればと実施した参加者全員にとってWin-Winのツアー。どのような様子だったのでしょうか。
当日は早朝から島根県松江市に向けてバス移動。全員時間厳守でスムーズなスタートがきれました。
当日は、雪が心配されたものの、天候には恵まれました。途中、中国山地では銀世界が広がっていて、外の様子を一生懸命に撮影する研修員の様子も。また中国山地を横切るために通過したトンネルで最長のものは、5km弱。トンネルの長さに驚く研修員もいました。
今回参加の研修員の殆どは、島根県を訪れたことがなく彼らにとっては、初めての島根県訪問となりました。
最初に訪問したのは、松江市にあるトランスミッション等を製造している浅野歯車製作所さん。まずは会社説明を受けて、工場を視察。その後、研修員から次から次へといろいろな質問が企業さんに飛びました。
研修員のなかには、すべてがオートメーション化しておらず、手作業によって製品がつくられる姿に感動した者や、しっかりと整理整頓がされた工場に感動の声が。自国でも整理整頓がされた工場を作るためのマニュアルを作りたいとの声もありました。
工場で説明を受けている様子
しまねっこのカバンを片手に社長を囲んで記念撮影
今回は3社の企業さんに参加いただき、1社あたり30分。会社説明をうけた後、研修員との質疑応答を実施するパターンで行いました。
1社目は、JICABizで昨年までベトナムで調査をされていた汚泥脱水技術を持つ研電社さんです。汚水処理について社長自ら英語で説明いただきました。研修員からは、浄水は飲めるのか、といった質問がありました。
2社目は、竹串等の国内シェアNo.1を誇るひろせプロダクトさん。社長からは、研修員へ竹の自国での利用法の質問がありました。建築現場での足場として利用するといったものから、竹の飲み物といった驚きの利用法もありました。
3社目も、以前JICABizの採択実績がありアルファ化米を製造するアルファー食品さん。ハラール認証の商品があることを知ると研修員からは、「ありがとう」と拍手が湧きおこりました。
1社目:研電社さん
2社目:ひろせプロダクトさん
3社目:アルファー食品さん
今回、交流会を実施した会場から駐車場までの道のりに、日本で12しか残っていない現存天守の松江城がありました。時間の関係上、外からお城を見るに留まりましたが、松江の美しい街並みとお城を見ることが出来て研修員も喜んでいました。
研修員の一人からは次のようなコメントをもらいました。「その建築の壮大さ、城壁に込められた豊かな歴史、そして見晴らしの良い場所から眺める息をのむような景色は、忘れられない体験となった。」
松江城周辺で散策を楽しむ様子
他の留学生が経験できないような、このような興味深い(そしてとても楽しい!)ツアーを楽しむことができて、本当に感謝しています。このような経験をさせてくれたJICA職員の皆さん、本当にありがとうございました。また、他の国の留学生とも話すことができ、楽しい時間を過ごすことができました。とても楽しい旅でした!
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