宮島ツアー
2024.11.03
鳥居をバックに「ハイ、チーズ!」
2024年11月3日(日)、前日の大雨とは打って変わった見事な晴天に、参加者の笑顔が輝きます。この日、ひろしま国際プラザに滞在中の研修員46名が、秋の宮島を訪問しました。その出身国は26か国にも上り、国際色豊かな団体です。そこに9名の日本人通訳ガイドボランティアさんが加わり、島内散策と水族館、目的別にグループに分かれて宮島を堪能しました。
この日の宮島は、かなりの混雑ぶりでした。前日の大雨のためロープウエイが点検中で利用できなかったこともあったのでしょうか、神社も商店街も人でいっぱい。なかなかゆっくりお土産物屋さんにも入れません。そんな混雑を避けて、もみじ谷公園に向かうグループがありました。もみじはまだ青々としていましたが、葉の間から青空が見えてとてもきれいです。日陰はひんやり涼しくて、小川のせせらぎが聞こえてきます。テーブルを見つけて持ってきたお昼ご飯を食べました。「ここはとてもリフレッシュできる場所ね。とても気持ちよくて気に入ったわ!」そう叫んだのはマラウイのレベッカさんです。両腕を上に伸ばして大きく息を吸い込みました。
レストランで素敵なランチを楽しんだ人たちもいました。パプアニューギニアのベンベさんと南アフリカ共和国のムバリさんです。彼らが食べたのは、茶わん蒸しや天ぷら、アナゴ飯やアサリご飯、お味噌汁などが竹かごに入って出てくる日本食ランチです。見た目もとても日本的で美味しそう。「これは何?」「これは?」とボランティアさんに質問しながら、どれも美味しく完食したようです。中でもムバリさんは、お味噌汁が特に美味しくて気に入ったそうです。
厳島神社もお参りしました。日本の神社にお参りするのは初めてという人がほとんど。「この神社の屋根は何でできているの?」「この白い紙のついた棒(御幣)は何?」「どうして神社に酒樽があるの?」等、ふつう日本人が疑問に思わないようなことを不思議に思ったようです。たくさん質問をしていました。さっそく教えてもらった御幣で、お参り前に自分たちを清める研修員もいて、とても微笑ましい1コマでした。
神社では、七五三のお祝いに来ている家族連れにも出会いました。羽織、袴姿の兄弟を見て、「一緒に写真を撮れないかな…」と聞いてきたのはスリランカのインディカさん。ご両親にお願いすると快諾して下さり、一緒に写真を撮らせていただきました。伝統衣装を着た子どもたちとの写真撮影に研修員は大満足の様子でした。
厳島神社の他にも、大聖院、五重塔、千畳閣、水族館等、いろんな場所を見て回り、あっという間に帰りの集合時間です。集合場所のフェリー乗り場に戻ってみると、世界遺産登録記念碑のあたりまでフェリーを待つ人の行列が延びていました。これには研修員もビックリでしたが、こんな大混雑の宮島でも誰一人として迷子になることなく、時間に遅れることなく、無事にツアーを終えることができました。ご協力いただいたボランティアの皆さん、ありがとうございました。この宮島ツアーが日本での良い思い出として研修員の心に残れば幸いです。
日本食ランチ、美味しかったです!
参拝前に御幣で清めます
水族館で、エイと一緒に
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