呉市で映画上映イベント『もっと知りたい世界のこと マイスモールランド』を開催!
2024.07.06
7月6日(土)に呉市国際交流協会と『もっと知りたい世界のこと マイスモールランド』というイベントを開催しました。
「マイスモールランド」は日本に住むクルド人難民をテーマにした映画で、家族の難民申請が不認定となったことでこれまでの日常が一変していくという内容の映画です。今回は呉市国際交流センターにて「マイスモールランド」の映画上映と、JICA海外協力隊経験者で現在はイラク支援をしている斉藤亮平さんにクルドについて話をしていただきました。
クルドという言葉は耳にすることはあっても、クルド人に出会ったりクルディスタンに渡航したことがある人は多くはないかもしれません。日本には、多くのクルド人が滞在しており、難民認定を受けている人からそうでない人まで様々な形で滞在しています。またクルド人でなくても難民申請をしながら日本に滞在している人もいます。「マイスモールランド」では難民として生活することと難民申請が不認定になった時にどういったことが起きるのかまで描かれており、日本における難民申請の状況がよく理解できる作品となっていました。映画の内容については、それぞれでご覧ください。
映画上映後は、斉藤亮平さんから「クルディスタンでの暮らし」というタイトルで、イラクのクルド人自治区での生活や活動について、映画のメインテーマである「クルド人」のことや、「なぜクルド人が日本に逃れてくることになったのか」など、スライドを交えながら紹介していただきました。斉藤さんはJICA海外協力隊としてシリアとブータンで音楽隊員として活動された後、JIM-NET(日本イラク医療支援ネットワーク)にてイラク小児がん支援・シリア難民支援などの活動をされています。主な活動地はイラクの北部にあるエルビルという場所で、クルド人自治区の首都でもあります。
エルビルの夏は50℃近くまで気温があがることもあるようですが、春には花が咲いたり、チグリス川が流れていたりと自然も多く残っている場所で、湿気の多い日本では育ちにくく乾燥した地域特有の産物の代表としてザクロがたくさん取れたり、オクラは小さいものほど高級なのだとか。
今回のイベントには30名を超える方にご参加いただけました。
映画自体も大変おもしろいのですが、映画と斉藤さんの話を通して考えるきっかけになった方も多いようで、
「この現状をいろんな人に知ってほしい」
「日本で暮らす色々な国籍の人たちの事情や理由についてあまり考えたことがなかったが、これからは視野を広げて感じてみようと思った」
「クルドについて少し知識ができた。国際情勢にももっと関心を持とうと思った。」
など、たくさんの関心あるコメントをいただき、このイベントを通して世界や日本について考えるきっかけとなった様子が伝わってきました。
ご来場いただいた皆さん、斉藤さん、呉市国際交流協会の皆さん、ありがとうございました!
羊とヤギで渋滞することも
写真で見るクルディスタンはとても綺麗でした!
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