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第1回JICA研修員の学校訪問 広島市立大塚中学校

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs

2024.07.12

和太鼓部の皆さんと

6か国6名のJICA研修員が大塚中学校を訪問

 2024年7月12日(金)、JICA課題別研修「都市上水道維持管理」コースの6名の研修員が、広島市立大塚中学校を訪問しました。6名の出身国は、エチオピア、ガンビア、ラオス、ネパール、セントビンセント及びグレナディーン諸島、ウクライナの6か国です。広島市水道局で午前の研修を終えた6名は、ジャンボタクシーに乗り込み大塚中学校へと向かいました。

お国紹介

 到着後、研修員たちは6グループに分かれた約300名の中学1年生にお国紹介を実施しました。当初は、体育館で6グループに分かれて交流する予定でしたが、気温が高くなるという予報を受けて、エアコンの効いた教室で実施するよう、学校側が配慮くださったのでした。各教室の入り口には、研修員の国の国旗がかけられていて、研修員の気分も盛り上がります。研修員はこの日のために自国紹介のパワーポイント資料を作っており、なるべくゆっくり、易しい英語で説明してくれるよう、事前にお願いしていたのですが、緊張していたのでしょうか、ハイスピードで話していたのはネパールのサルマさんです。生徒たちもきょとんとした顔をしています。「More slowly, please!」 という声に我に返ったサルマさん、それからはゆっくり説明してくれました。
 教室に入るなり、生徒たちの視線をくぎ付けにしたのはセントビンセント及びグレナディーン諸島のゲイブさんです。身長が195cmと、とても背が高いのです。足も大きくて、学校のスリッパが入らなかったほどです。当然のように「身長は何cmですか?」と質問されていました。また、彼の国ではヤギの肉を食べるそうで、それを聞いた生徒たちは「えーっ!」と驚いていました。 
 エチオピアのネグシエさんは、自国のコーヒーがとっても美味しいことを力説していました。コーヒーの木を栽培して、収穫したてのコーヒー豆を使うからすごく美味しいんだそうです。研修員たちは2クラスでお国を紹介、質問に答えて交流を楽しみました。

来日した理由は?

 実は、お国紹介の冒頭で説明するよう、事前に研修員にお願いしたことがひとつあります。それは、彼らの来日目的です。JICA研修員として来日し、お国のために水道技術を学んでいること。帰国後は、日本で学んだ技術を自国のために活かしていきたいこと等、話してもらいました。生徒たちへのアンケートには「日本の技術を母国に持ち帰り、その技術を使って良いことに繋がったら良いなと思いました。僕達も海外の文化や技術などを学びたいです。」という感想が寄せられていました。研修員の説明がきちんと伝わっていることを知り、私たちもとても嬉しく思いました。

大盛り上がりの部活動見学

 お国紹介の後は、部活動を見学させていただきました。まず訪れたのはブラスバンド部。音楽室で、それぞれがいろんな楽器を練習していました。すると、セントビンセント及びグレナディーン諸島のゲイブさんが、大きな手で突然ピアノを弾き始めたのです。これには生徒たちもびっくり。力強い素敵な演奏で、拍手喝采をさらっていました。
 次に訪れたのは和太鼓部です。教室からは大きな太鼓の音が聞こえ、研修員はみんな興味津々です。中に入ると和太鼓部の生徒さんたちが1曲演奏してくれました。スマホで録画をしながら、だんだんリズムに乗ってきたのは、ガンビアのアッバさんです。体の揺れもステップもだんだん大きくなり、今にも踊りだしそうでした。
 また、技術部を訪れて、生徒さんの作成した段ボールの戦艦やお城にも感動した様子でした。

 約2時間と短い間でしたが、研修員は口をそろえて「とても楽しかった!」と感想を述べていました。「もっと長く交流したかった。」という意見もありました。生徒さんたちも同じように感じていてくだされば嬉しいです。大塚中学校の先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました。

ウクライナの見どころを紹介するボロデャさん

生徒の中に分け入り、交流するラオスのユースさん

興味津々で和太鼓部の練習を覗く研修員

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