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高校生国際協力体験プログラム2024 -仲間との2泊3日で発見した新たな自分- (2024年7月26日-28日実施)

#1 貧困をなくそう
SDGs
#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs

2024.07.28

参加者全員で記念撮影

「世界と自分を変える一歩になる ~ユースJICA海外協力隊~」

2024年7月26日、少し緊張した面持ちでひろしま国際プラザのロビーに並べられたイスに座る、中国5県から集まった高校生40名。
それぞれに、色々な思いや目的を胸にこのプログラムに参加する高校生。毎年、この時期に開催する高校生国際協力体験プログラムには、今年もたくさんの応募をいただきました。
この3日間、異文化理解や異文化交流のプログラムを体験し、後半は「ユースJICA海外協力隊」となり、派遣される架空の国で自分たちが考えるアクションプランを作成していきます。
今日から2泊3日、待ちに待った高校生国際協力プログラムがはじまります。

JICA中国村岡所長のはじめの挨拶では、「ひとりで考えるより、他者と一緒に考えて、自由な発想を生み出してほしい。3日間元気よく過ごしてください」とメッセージ。
その後の自己紹介の時間では、最初は緊張していましたが、年齢や出身県が同じ等、共通点を見つけると嬉しそうに話しはじめていました。
いくつかのゲームやグループ分けでアイスブレイクを行い、次はJICA中国佐藤職員による「国際協力って何だ?」の時間です。佐藤職員からは、JICAの具体的な仕事や、日本が海外の国々と協力することの意味について話を聞きました。時間が押すほど多くの生徒から質問があり、「支援することのメリットとデメリットは何か」などの質問を通し、スタッフも生徒のみなさんから、今後国際協力に関わる上での新たな視座をもらいました。
続いて、異文化について考えるワークショップでは、異文化に遭遇した時の自身の行動をふりかえり、コミュニケーションを進める上で、大切なことをグループで意見交換しました。
そして、夜は待ちにまった、海外からの留学生等との交流の時間です。これまで関わったことのない国の話を聞き、ゲームの時間を一緒に楽しみました。日本語が使えない留学生とのやりとりの中でも、自分たちの伝えたいことを身振り手振り一生懸命伝える生徒たちの様子がとても印象的でした。

2日目は、メインプログラム「ユースJICA海外協力隊」です。国際協力の現場で活動してきた先輩の話を聞いた後に、架空の国ダスマ国に派遣されます。現地で生活する人たちへヒアリングを重ね、グループで悩み、試行錯誤し、思考の沼にはまりながら課題を設定し、2年間で出来る活動のアクションプランを考えていきます。教育、識字、収入、ジェンダー、それぞれ課題へのアプローチが、村や個人の生活にどんな影響をもたらすのか、村の文化や伝統にも配慮しながらアクションプランを作成していきました。
本気の高校生の姿に、役になりきる大人やスタッフも全員本気で取り組みました。

そして、最後は自分たちが考えたアクションプランの発表。ひとりひとり役割分担し自分たちのプランを説明していきます。発表が終わった後はみんな、安堵した表情でした。
最後は、3日間の活動を漢字一文字で振り返りました。「挑」、「想」、未来の自分につながった「未」、色んな人と話すことで新たな面白いものが出来た化学変化の「化」。

長かったようで、一瞬で通りすぎた3日間。最初緊張していた表情も、それぞれの帰路につく時には、前を見つめ輝いていたように思います。
これからそれぞれの場所で将来を選択していく高校生のみなさん。この3日間がそんなみなさんのきっかけになれたら嬉しいです。次は国際協力の現場で会いましょう!

留学生の国について聞いている様子

グループで議論しながらアクションプラン作成中

アクションプラン発表

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