【実施報告】JICA中国後援「HICキッズセミナー~世界の国のことを学ぼう~」

2024.08.17
2024年8月17日(土)、広島市中区のひろしま国際センターにて、公益財団法人ひろしま国際センター主催の「HICキッズセミナー~世界の国のことを学ぼう~」(JICA中国後援)が開催され、小学生の親子を中心に、約30名の方にご参加いただきました。イベントでは、JICA海外協力隊経験者2名からのコスタリカとチュニジアの国の紹介、クイズなどを通して、日本との「ちがい」を楽しく学びながら、世界の文化や生活について理解を深める機会となりました。
イベントはまず、コスタリカで活動した馬場尚子さんの「せかいにはいくつの国がある?」「コスタリカはどこ?」という質問からスタート。子どもたちは地図を眺めてコスタリカの場所を探したり、国旗の色を塗ったりしながら楽しみました。「オラ!コモエスタ?(やあ、げんき?)」「ビエン、グラシアス!(げんきよ、ありがとう。)」というコスタリカ人の挨拶にも挑戦。元気いっぱいな声が会場に響き渡りました。話は写真やクイズを挟みながら進み、中でも馬場さんがコスタリカで誕生日にもらったのは?というクイズでは、ブタという正解に子どもも大人もびっくりでした。そして、「ピニャータを割ってみよう!」の一声から、お祝いの時に使われるくず玉のような手作りピニャータを子どもたちに体験してもらいました。元気いっぱいの子どもたちによって一瞬にして割れ、中に入ったお菓子をみんな拾い集めました。ピニャータはどの国の子どもたちにとっても、楽しいアクティビティです。
そしてイベント後半、チュニジアへの旅が始まりました。子どもたちは、現地で活動した増田道子さんから手作りの航空券を受け取り、北アフリカの地中海沿岸チュニジアに向かいます。「チュニジアはどこにあるでしょう?」「国旗はどれ?」「あいさつをしてみよう」と問いかけると、参加の皆さんは積極的に答えてくれました。チュニジアでの活動を終え、日本に帰国したばかりの増田さんの言葉は新鮮で、大人も子どもも惹き込まれていました。
イベントが終わっても、参加された皆さんは興味津々で、馬場さんと増田さんのもとに質問に行ったり、お二方が持参された現地の物を触ったりしていました。まったく異なる環境・文化を持つ2つの国について、学校や塾では学ぶことができない、現地での生活や人々の暮らしを知ることができたのではないでしょうか。
今回のイベントが少しでも世界への関心を高めることに繋がっていれば幸いです。
報告:JICA中国インターン生 関西学院大学 杉町晏珠
ピニャータの説明をする馬場さん
増田さんから航空券を受け取る子どもたち
参加者からの質問に答える増田さん
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