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【活動紹介】草の根技術協力事業×JICA海外協力隊のコラボレーション(循環し、広がる国際協力のキャリア)

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2024.09.04

現地でのワークショップの様子

マラウイの就学前教育に貢献するプロジェクト(草の根技術協力事業 広島大学)

JICA中国は広島大学大学院人間社会科学研究科国際教育開発プログラム・谷口京子研究室と協働し、2023年度よりマラウイの農村部で、現地の行政や保育園の先生等と協働して現地の保育園での保育の質を改善する草の根技術協力事業を実施しています。
マラウイの農村部の保育園(Community Based Child Care Center)や幼稚園(Nursery school)においては、適切な数の園が設置されておらず、また園に通っても子どもたちはただ座っているだけだったりと、適切な保育や教育が受けられないといった状況が多くみられます。
このような課題に対応するために、本プロジェクトでは、保育園へのアプローチとして、日本ならではの「遊びを通じた学び」や子どもたちの成長に必要な保健や栄養といった分野も取り入れながら、保育の質の改善に取り組んでいます。

マラウイ現地の保育園の様子
(写真:実施団体提供)

関連リンク

草の根技術協力事業×JICA海外協力隊のコラボレーションが実現

プロジェクトでは、現地の保育園の先生等を対象としたワークショップを実施しています。このワークショップに関心を持ったマラウイ国内で活動するJICA海外協力隊隊員17名が、2024年9月2日~4日に実施したワークショップに参加し、プロジェクトで作成された教材をもとに、アクティビティを一緒に行うなど、ワークショップを盛り上げてくれました。参加したJICA海外協力隊員からは、「日本では当たり前となっている保育園などの就学前教育が、子どもたちの健全な発育や、多様な経験の獲得にいかに重要か分かった。」「小学校で隊員をしているが、今回の活動を活かしてみたい。」「(ワークショップでの)実践を通じて学ぶことで現地の先生方も分かりやすくなることを知った。」など、事業を越えて様々な気づきの言葉があがりました。

ワークショップの様子。保育園からの参加者と海外協力隊員

循環し、広がる国際協力のキャリア~JICA海外協力隊と草の根技術協力事業~

本プロジェクトを動かしている広島大学の先生を中心としたメンバーは、かつてこの地でJICA海外協力隊として活動した仲間たちです。マラウイの教育に貢献したいという思いが時を経てこの事業に繋がりました。
JICA海外協力隊の任期は2年間ですが、帰国後のキャリア、赴任した国や世界との繋がり方は様々です。このプロジェクトのように、JICA海外協力隊時代の経験や想い、仲間との出会いをきっかけに、その後も日本を拠点にそれぞれ自身の専門性を高めながら、技術力を活かした草の根レベルでのプロジェクトの立ち上げに関わることも出来ます。
本プロジェクトの成果が地域に根付くとともに、これからもJICA海外協力隊での繋がりがさらに発展していくことを、JICA中国も応援していきたいと思います。

プロジェクトマネージャー・JICA海外協力隊時の活動の様子写真

循環し、広がる国際協力

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