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【草の根技術協力事業】島根県立隠岐島前高等学校の生徒がブータンに渡航しました!

2024.08.07

伝統衣装に身をつつんで、ブータン研修がスタート!

島根県立隠岐島前高等学校 グローバル探究活動

島根県立隠岐島前高等学校では、JICAと海士町が共同で進める草の根技術協力事業「地域活性化に向けた教育魅力化プロジェクト ブータン王国における地域課題解決学習(PBL)展開事業」の一環として、「グローバル探究」と呼ばれる活動を実施しています。プロジェクトの活動の一つであるグローバル探究では、隠岐島前地域の探究学習を海外で実践し、さらなる学びの深化を目指すべく、日本の高校生をブータン王国へ派遣するプログラムを展開しています。

ブータン渡航の目的

2024年7月29日、グローバル探究チームの生徒4名が教員1名、コーディネーター1名、及び草の根技術協力事業のメンバー3名とともにブータンへ向けて日本を出発しました。生徒たちは約3ヶ月間の準備期間でブータンについて学び、現地の高校生とオンラインで交流を深めてきました。

今回のブータン渡航の主な目的は次の二つです:

これらの達成を目指し、現地の高校生との交流や、ホームステイ、寮体験、学校生活体験、探究テーマに合わせた施設訪問や見学を実施しました。

現地での活動内容

生徒たちはブータンのチュカ県にある3つの高校に分かれ、ホームステイや寮生活を体験しながら、現地の高校生とともに学校生活に参加しました。英語でのプレゼンテーションやワークショップにも挑戦し、探究活動を深める機会を得ました。最初は緊張していた生徒たちも、ブータンの高校生たちの温かいおもてなしによってすぐに打ち解け、文化や価値観の違いを感じつつも、共通の話題を通して距離を縮めていきました。SNSで人気の曲や日本のアニメの話題で盛り上がるなど、同世代ならではの交流が生まれました。

異文化体験を通じた学び

ブータンの文化や風習を学ぶために、パロ教育大学では「ディグラムナムジャ」の講習を受け、ゾン(寺院兼県庁)の見学ではお坊さんからの話を伺う機会も得ました。また、伝統治療院や伝統技芸院を訪れるなど、多角的な視点からブータンを知る体験ができました。

ブータン滞在の成果

10日間のブータン滞在を通じて、生徒たちはブータンの公用語であるゾンカ語やブータンのダンスを習得し、異文化理解を深めました。「また必ずブータンを訪れたい」という思いを胸に、帰国の際には新たな視野と学びを持ち帰ることができました。
今後、生徒たちはこの経験を隠岐島前地域の探究活動に還元し、さらなる地域活性化に向けて取り組んでいきます。

また、今回のグローバル探究ではJICA地方マスメディア派遣プログラムで、山陰中央テレビジョン放送株式会社(TSK)と山陰中央新報社のメディア関係者が高校生と共にブータンを訪れました。取材内容はTSK、山陰中央新報社の共同企画「カケルサンイン」で紹介していますので、こちらもあわせてご覧ください。

【山陰中央新報デジタル】
ブータンに根付く島の「課題解決型」学習 共に探る持続可能な「幸福」~隠岐島前高・訪問同行記(上) 
ブータンに根付く島の「課題解決型」学習 「詰め込み型」教育の変革へ~隠岐島前高・訪問同行記(下)

【TSKさんいん中央テレビ】
人口流出に直面…離島の高校生が挑む「幸せの国」ブータンの課題解決(島根)
隠岐の高校生「幸せの国」ブータンの課題解決へ 現地での体験に密着(島根)

ブータンの人々と同じように、手を使っての食事に挑戦

ホストファミリーと一緒に登校

寮生活でブータンの人たちの優しさを実感

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