【実施報告】JICA中国・四国 2024年度教師海外研修授業実践in山口市立上郷小学校



2024.09.10
11日間に及ぶラオスでの研修内容を学内で紹介する黄杏子先生
9月10日(火)山口市立上郷小学校4年2組「総合的な学習の時間」にて、2024年度JICA中国・四国の教師海外研修プログラムに参加した黄杏子先生による授業実践が行われました。
この日の授業は、4年2組の皆さんが「ラオスと日本の暮らしの違いを知り、本当の豊かについて考える」第4時の授業でした。
黄先生は、2学期が始まってから第1時の総合的な学習の時間にて、ラオスの街並みや人々の生活を紹介し、第2時はODAやJICA海外協力隊員の活動について、第3時ではホームステイ先となったロンラオ村での生活について取り上げ、日本とラオスの暮らしの違い、ラオスが豊かになるためにJICAが実施している活動内容などを紹介しました。
そして、授業実践の第4時では、これまでの授業の中で、児童の皆さん一人一人が感じてきた「豊かなくらしとは何か」について、グループ同士でワークショップを行い、「豊かで安心した暮らしをするためには必要なことは何か、自分たちはそのために何ができるか」を話し合いました。
2024年度の教師海外研修(以下、海外研修)の研修国はラオス民主主義人民共和国。JICAラオス事務所での水道事情や医療状況・児童の学習環境などのラオスの概況説明から始まり、JICAの各プロジェクト先への訪問、JICA海外協力隊員の活動先視察やロンラオ村でのホームステイなどを体験する11日間でした。
黄先生は、ラオス海外研修について、「実際に行ってみないと、見えてこないことばかりの経験でした。本当の豊かさについて、改めて振り返るきっかけになりました。この経験を学校現場で伝えていく際、子どもたちにとって、これからの自分たちの生活に役立ち、直接的に繋がるものにしたいと考え、今回のテーマにしました。これからも様々な授業の中で研修したことを取り上げながら、みんなで一緒に考える機会をつくっていきたいです」と話されました。
「一人一人が意識して、できることを考えていくことは、微力ではあるが、無力ではない」。
海外研修に参加した黄先生の授業を通して、児童の皆さん一人一人が持続可能な社会を作っていく担い手として、できることを考えていくきっかけになったことと思います。
(報告:山口県JICAデスク 水野美加)
第1時から第3時までの授業内容の振り返り
グループ毎の意見を発表する様子
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