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第2回JICA研修員の大学訪問 広島修道大学

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs

2024.10.22

広島修道大学  ゼミと研修員との記念写真

広島修道大学へ出発!

 JICA研修員の大学訪問、第2回の今回は丸一日の訪問です。研修員の皆さんは朝の集合も10分前行動、日本の文化をしっかり理解して、また、今回の訪問をとても楽しみにしている様子のスタートとなりました。JICA中国の最寄り駅である西条駅付近では翌日にせまった酒まつりの準備で賑やかな中、東広島市から高速道路を経由して広島市西部にある広島修道大学に向かいます。「今までにも、他の大学にカンファレンスで行ったこともあるよ」、「国立と私立の大学はどんな違いがあるかな」などと話しながら、研修員の乗った車は山陽道を走り、順調に広島修道大学キャンパスに到着。駐車場では、国際政治学科の隅田先生が迎えてくださいました。

国際協力論の講義に参加。研修員、パネラーになる!

 午前中、研修員はゲストスピーカーとして隅田先生の講義に参加します。はじめに47名の学生に向けて、一人ずつ自己紹介です。今回参加した研修員の出身国は、ラオス、カンボジア、シリア、バングラデシュ、ケニアの5か国。研修員たちは自国について、それぞれ地図や写真などを出しながら、英語で紹介しました。ケニア出身のギデオンさんはケニア式の拍手の仕方を紹介しました。両手を挙げて顔の横で花のようにヒラヒラとさせて、一度叩く。学生たちもケニア流の拍手を試みたり、研修員の呼びかけに反応したりして和やかな様子でした。
 自己紹介が終わると、修道大学の学生から研修員へ様々な質問が出ます。「あなたの国ではどの分野で国際協力が必要ですか」という質問に、バングラデシュのアムザドさんは、交通と回答。カンボジアのコンキイさんは教育、シリアのサラさんは日常の生活用品などと、国ごとに違った答えが聞かれます。「国際協力をどのように思いますか」との質問に、アムザドさんは「先進国との友好的な関係があってこそ成り立つので友好関係を大事にしたい」、サラさんは「世界の国際機関はベストを尽くしてくれているが、根本を見てもらえてないかもしれずまだ十分ではない」、ギデオンさんは「金銭的協力、技術的協力どちらも重要だし、お互いが中立かつ利益のあるものでないといけないと思う」と回答。国によって違う観点を知ることが出来ました。
 学生からはスマホを使いLINEからの質問がスクリーンに映し出されます。中にはスワヒリ語での質問もあり、ケニアのギデオンさんは大喜び。お礼を言いながら「ケニアの有名人は誰?」という質問に答えていました。

ゼミ生とキャンパスツアー

 昼食の後は、隅田先生のゼミの学生によるキャンパスツアーです。午後の部開始のその場でグループ分けをして、それぞれ坂道の多いキャンパス内を歩いて案内してもらいます。研修員たちは、グループの学生の案内で、建て替え中の体育館、生協の売店、パン屋さん、学食、図書館、プール、池、新しいキッチンスタジオ付きの講義棟などを回りました。「生協の売店に寄ってもいいか、パン屋に寄ってもいいか」と聞いては中に入ってお買い物をしていたラオスのペンさん。なんと、案内してくれた学生にパンやキャンディをプレゼントしてくれ、学生もびっくり。ペンさんの心遣いに、学生の心も打ち解け和んだ一瞬でした。ツアー終盤で、図書館前に自然と全員が集まったところで、ゼミ生と一緒に記念写真を撮りました。
 ツアー後のゼミでは、日本と各国の大学の違いについてグループ別に話し、最後にグループ発表を行いました。先生が準備してくださったおやつも頂きながら、みんなで和やかにワイワイと、お互いの大学の違い、類似点、問題点、解決策などについてまとめていきました。研修員も学生もコミュニケーションにあまり不便を感じないようで、体当たりでもとても楽しそうで盛り上がりました。最後には、ITOという、数字を使わずに、言葉だけで数字の大小を推理する協力型カードゲームをし、教室の全体がにぎやかな声で包まれ、本当に楽しいゼミの終了となりました。気が付けば窓の外は、すでに夕方の柔らかな日差しとなっていました。研修員にとって、広島修道大学での学生生活を一日体験でき、充実した大学訪問となりました。広島修道大学の皆様、この一日を充実したものにしていただき、ありがとうございました。

自己紹介中 ケニアのギデオンさん

パネルディスカッション

グループ発表

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