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【岡山県】第4回JICA研修員の大学訪問 環太平洋大学

2024.12.06

環太平洋大学鈴木ゼミ学生と研修員との記念写真

環太平洋大学へ出発!

 2024年11月11日、岡山市にある環太平洋大学第一キャンパスへ、広島大学の研修員6名と岡山大学の研修員1名が訪問しました。広島大学のある東広島から環太平洋大学までは、山陽道を経由して車で2時間程度走ります。広島から参加する研修員達は皆、初めて岡山に行くと喜んでいました。途中、助手席に座っていたバングラデシュのサイームさんが、スマートフォンで高速道路のトンネルの動画を撮り始め、トンネルが終わるまでずっと動画を撮っています。聞くと、「バングラデシュには一つしかトンネルがない」と言い、撮れた動画に大変満足そうです。順調に環太平洋大学のキャンパスに到着し、岡山県の国際協力推進員と共に先に到着していたモロッコから岡山大学留学中のハナンさんと合流しました。

みんなで自己紹介!

 皆が揃ったところで、経営学部の鈴木ゼミが始まります。まず初めにゼミの活動内容について学生から紹介がありました。経営でのリーダーシップをとることもゼミの目標で、今年は、学食メニューの改善に取り組んでいるそうです。後ほどゼミ生が改善活動中の学食の試食もあるとのことでした。また、ゼミ生が学食改善に取り組んでいることから、各国の学校の給食事情を聞かせてほしいと要望があり、研修員は元々予定していた自己紹介に加え、自分の国での給食事情も紹介することになりました。カンボジア、バングラデシュ、ブータンなどの国では、給食というものがなく、自宅に帰って昼ご飯を食べる、あるいは自宅からお弁当を持って行くそうです。バングラデシュのサリムさんは、国では教育のカリキュラムを作る立場にあり、ちょうど給食を提供できるようにシステムを作っているところだと話してくれました。ブータンのドルジさんは、野菜を中心に食べるなど、国でよく食べられている食事についても紹介しました。他の研修員が英語で自己紹介する中、バングラデシュのアニメッシュさんは全て日本語で自己紹介を行いました。研修員からの自己紹介を済ませた後は、グループに分かれて「英語で話す」をテーマにそれぞれの国や文化のこと、学校生活のことなど、思い思いの内容で会話を楽しみました。

ゼミ生によるキャンパスツアー

 ゼミ生と研修員がすっかり打ち解けた後は、環太平洋大学のキャンパスツアーです。環太平洋大学には、建築家安藤忠雄氏によって設計されたユニークな建物が多くあります。まずはゼミが行われていた教室のあるPHILOSOPHIAという建物から出発、Southern Crossという講堂に案内されました。そこは300人収容でき、ドアがなく、開放感あふれる講堂でした。また、DISCOVERYという建物にはプレゼンテーション専用の部屋があり、学内全ての学生がプレゼンテーションを行うというステージにも案内されました。研修員達がステージに立ってみると、背後が全面ガラス張りの開放的なステージとなっており、夕日がまぶしく、外に見える水面がきらきらと輝いていました。TOP GUNという名前のフィットネスジムの中にも入ることが出来ました。学生は無料でこの施設を利用することが出来るそうです。最後にカフェテリアに案内されると、先ほど紹介されたゼミ生達が食事内容の改善に取り組んでいるアスリート用の学食が、研修員分も含め全員に用意されていました。今回のメニューは、宗教的に食事制限がある人も食べられるように、鮭をメインにした和定食。それぞれのテーブルで雑談をしながら全員で試食しました。「500円でこの定食が食べられるなら、とても安くてボリュームがあり、良いね。」と言うアニメッシュさん。学生もそれを聞いて満足そうです。最後に全体で記念撮影をし、食べ終わった食器類を下の階にある返却口へ、それぞれが並んで返却しました。返却を待つ間も、お別れの挨拶など学生達と研修員達の交流が続きました。食堂を出て、それぞれの帰路へつく中、学生達が手を振ってくれ、お別れとなりました。
 研修員にとって、環太平洋大学での学生生活を体験し、充実した大学訪問となりました。環太平洋大学鈴木ゼミの皆様、ありがとうございました。

グループ別の会話
バングラデシュのサイームさん

キャンパスツアー
バスロータリーとTOP GUNの説明を受ける

試食会にて
全員で「いただきます!」

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