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【岡山県:実施報告】倉敷市国際交流協会主催 JICA海外協力隊帰国報告会

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#16 平和と公正をすべての人に
SDGs
#17 パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs

2025.03.06

2025年2月11日、ライフパーク倉敷でJICA海外協力隊活動報告会が開催されました。本会は倉敷市国際交流協会が主催で4年ぶりの対面開催となり、合計で54名の幅広い年代の方にご参加いただきました。

現地にあるものでつくる、試す、「心を育てる授業」

報告者は2024年にカメルーンから帰国した村上碧さん(職種:小学校教育)と、モザンビークから帰国した木村祐介さん(職種:理科教育)です。村上さんはカメルーンの生活や食事、大好きなアフリカの布なども紹介しました。最も印象に残っていることとして、村上さんの学校には、発達に課題があり授業についていけないことから学校を休みがちになっていた児童がいたそうですが、リトミックやちぎり絵など子どもたちの心を育てる授業を実施したところ、その児童が村上さんの授業に参加するようになり、笑顔を見せてくれたことがとても嬉しかったとお話されました。

行動しつづけることで壁を乗り越え、夢だったクラス担任に

木村祐介さんは理科教育隊員としてモザンビークへ派遣されましたが、新型コロナウィルスの影響で派遣が延期になった苦労と、その後渡航が可能となり2022年7月にモザンビークに到着した後の喜びを交えながら、体験談をお話されました。言葉の壁を「実際に行動で示して見せる」、「同僚の助けを得る」ことを通じて乗り越え、理科や物理の楽しさを生徒たちに伝えていったそうです。また、夢だったクラスの担任持つことができ、生徒たちとの信頼関係を築く中で助け合いの大切さを学んだことや、モザンビークの家族を支え合う文化にも触れました。会場には木村さんが現地で書き留めていた授業のノートや現地で使っていた学校の先生が身に付ける白衣等もお持ちいただき、参加者も手にとって見ることができました。
報告会の後半は、参加者と青年海外協力隊岡山県OV会メンバーを中心とした協力隊経験者との懇談会が行われ、高校生から大人まで幅広い年代の方で交流を行いました。祝日にも関わらず、11名の協力隊経験者が参集しました。中には話すことが得意でなく、当日までJICA海外協力隊の経験者と申し出ていなかったものの、懇談会で熱心に質問が飛び交うグループに入り、高校生の質問に応えたいと「思わず、自分が話さなければと思った」ということで協力隊の経験談を語って下さる方も現れました。

実際に途上国で生活し、活動した隊員にとって自身を客観的に振り返り、経験を社会に還元する大変貴重な機会を頂きました。ご準備頂きました倉敷市国際交流協会の皆様、参加者の皆様、協力隊経験者の皆様、ありがとうございました。

(報告:岡山県JICAデスク 橋本千明)

発表する村上碧さん

現地で使っていた授業ノートや白衣を見せながら参加者と交流する木村さん

参加者と経験者も繋がりました!

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