【広島県:実施報告】「明日から実践できる 学校で国際教育・開発教育」を開催しました
2026.03.31
新学期を間近にひかえた2026年3月28日、広島県広島市で「明日から実践できる 学校で国際教育・開発教育」を開催しました。開発教育の定番ワークショップと学級開きや授業で使える参加型手法を、実際に体験しながら学べる場として実施したこのセミナーに、中学生から大学生、現役の教員の方、地域で市民活動に携わる方まで幅広い世代と多様な背景を持つ方20名が参加されました。
この日、様々なアクティビティを紹介してくれたのはJICA中国開発教育ナビゲーターの舟木耕太さん。舟木さんは広島県の中学校でのべ17年間の教員経験を経て、現在はフリースクール「Waku Waku Gakko 尾道」を運営されています。また、JICA青年海外協力隊員としてモザンビークで数学教育に携わった経験もあります。
セミナーの冒頭、舟木さんは私たちが普段当たり前に使っている言葉をゆさぶるような問いかけをしました。「正義の反対語は?」「常識の反対語は?」という問いに、参加者は戸惑った表情や苦笑いを浮かべつつ、口々に思った言葉を述べると、舟木さんからは予想外の言葉が飛び出てきました。自分が考える当たり前は、世界では当たり前ではない。日本であっても、自分の常識は他の人にとって常識ではないかもしれない。ワクワクしながらも考えさせられる問いから始まったセミナーでは、その後も、地球と自分がつながっていることを感じるようなアクティビティや、初対面の参加者同士が協同し、一気に一つのチームになるようなゲームが続き、笑い声の絶えない時間が続きました。
セミナーの後半ではJICA中国の職員が『世界がもし100人の村だったら』*のワークショップを展開し、参加者が実際に身体を使いながら、世界の格差や多様性を体感しました。このワークショップを通して、世界の中の日本を客観的に捉え、私たちの暮らしや社会とのつながりを考えるきっかけとなったのではないでしょうか。
JICAでは、世界と自分のつながりを感じ、よりよい国際社会とはなにか、自分に何ができるかを考えるきっかけとなるよう、開発途上国での事業展開の経験を活かして、国際理解教育・開発教育のプログラムを実施、提案してきました。言葉の壁や文化習慣のちがいから、外国、海外は遠い存在ととらえてしまいがちですが、多様な価値観を持つ仲間と対話し、折り合いをつけながら、お互いが自分らしく過ごせる場をどのようにつくっていくのか、という異文化理解の本質は、日本の学校や地域で大事にされている視点とどうやら共通のようです。簡単で楽しいゲームやアクティビティを通じて、改めて「Think globally, act locally(世界規模で考え、地域で行動する)」を実感する時間となりました。
*本セミナーで使用した『世界がもし100人の村だったら』は、開発教育協会(DEAR)発行の教材です。詳細は開発教育協会ホームページを参照してください。
舟木耕太さんのワークショップ
参加者同士の自己紹介
「世界がもし100人の村だったら」大陸ごとに分かれてみました