【山口県:実施報告】世界から山口へ~JICA海外協力隊帰国表敬を実施しました!



2025.04.02
現地の小学校算数教科書「Cosecha」を使って、どのように指導したかを説明する山下さん(2023-7/コロンビア/小学校教育)
2025年3月26日(水)、山下澪奈さん(隊次:2023年7次隊/派遣国:コロンビア/職種:小学校教育)が山口県庁観光スポーツ文化部国際課の宮本審議監、並びに光市役所の芳岡市長と伊藤教育長を訪問し、JICA海外協力隊の活動報告を行いました。
山下さんは、南米コロンビアのキンディオ県教育局・ロマンマリアバレンシア小学校に配属先され、小学校算数科の教科書作成・推進プロジェクトのメンバーと一緒に、教科書に沿った教授法をコロンビア教員に指導する研修会や教具の作成・模擬授業を行い、教員による教科書や学習指導要領に沿った授業づくりをサポートしました。
派遣当初は、児童が授業中に自由に発言する教室の雰囲気に戸惑いを感じ、また、研修会を受けた教員が、教育現場で実践できるようなサポートをスペイン語で行うことが難しかったと振り返りました。教科書に沿った授業づくりを現地の教員が行えるよう、現場教員との関係性づくりに励んで活動を続けた8カ月目、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、日本へ一時帰国となりました。
その後各国の安全が確認され、JICA海外協力隊の渡航が再開し、3年の月日を経て山下さんも再度コロンビアへの渡航が決まりました。活動先の1つとなるコロンビアキンディオ県の小学校に山下さんが再び訪れた際、現地の教員や児童は「よく帰ってきてくれた」と暖かく迎えてくれたそうです。活動再開後は、現地にあるペットボトルのキャップを使って数を数える教具を作ったり、研修会に参加した教員のフォローを積極的に行ったりと、教員1人1人が教科書に沿った授業づくりが出来るよう、プロジェクトメンバーと一緒に活動に尽力しました。今後コロンビアでは、現地にいる他のJICA海外協力隊員たちが彼女の活動を引継ぎ、プロジェクトメンバーと引き続き、コロンビア全土で教科書を使った授業づくりが継続して展開されるとのことです。
コロンビアの任地に戻り活動を再開することが出来たこと、再びコロンビアに送り出してくださった山口県及び自治体関係者に感謝の意を述べ、来年度から赴任先となる学校で「コロンビアと児童が交流できる機会を作っていきたい」と決意を新たにしました。
山下さん、本当にお疲れ様でした。
コロンビアでの経験を、山口県の子供たちに伝えていってください!
(報告:山口県JICAデスク 水野 美加)
記念写真(山口県庁)
山下さんが現地で実際に活用した教科書を間近で手に取る出席者たち(山口県庁)
「コロンビアだより」にて、現地から生活や活動の様子を発信しました
芳岡市長と伊藤教育庁へ挨拶(光市)
記念写真(光市)
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