jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

【実施報告:山口県】JICA中国・四国 2025年度教師海外研修授業実践in山口市立二島中学校

#4 質の高い教育をみんなに
SDGs
#11 住み続けられるまちづくりを
SDGs
#12 つくる責任、つかう責任
SDGs

2026.01.23

ラオスで不発弾が埋まっていた場所の説明する西村先生

歴史を自分事化 -過去の事実を知り、これからの社会で必要なことを考える-

2025年12月23日(火)山口市立二島中学校4限目の全校社会の時間に、2025年度JICA中国・四国の教師海外研修に参加した西村友貴先生による授業実践「平和について考えよう」が行われました。

2025年7月、山口市立二島小学校にある防空壕跡の発掘調査が、学校と地域の有志によって行われたそうです。二島中学校からもこの作業に参加した生徒が多くいたことから、授業の最初には山口県内で不発弾が発見された最近の事例を取り上げながら、防空壕と不発弾の定義についてふり返りが行われました。
その後、西村先生が「戦争はなぜ起きると思うか」と問いかけると、生徒はグループに分かれ、13枚のカードの中からこれだと思う原因を3つ選び、選んだ理由をそれぞれ回答していきました。グループ毎に選んだカードの組み合わせは様々でしたが、どのグループも共通して「大国が資源などの利益を求めるから」というカードを選んでおり、その理由として、歴史の授業で習った過去の事例に触れる生徒もいました。
次に、教師海外研修に参加した西村先生が夏休み中に訪問したラオスについて言及しました。ラオスにはベトナム戦争時に落とされた不発弾が今も多く残されています。実際に不発弾が埋まっていた場所、処理された不発弾など、西村先生自身が不発弾処理現場を訪れたときの体験を写真や動画を用いて紹介し、戦争が各国にどんな影響を及ぼし、何を残したのかについて説明しました。また、太平洋戦争時に日本とアメリカとの戦地になったガダルカナル島の人々の現在の生活を紹介するドキュメンタリー動画を通して、日本は原爆を投下されて敗戦国となった戦争の被害者でもあると同時に、ガダルカナル島の人々の日常を奪った加害者でもあるという事実を提示しました。その上で、「今後戦争が2度と繰り返されないように、私たちができることはなんだろうか」と、西村先生は生徒に問いかけました。
次回の授業では、このテーマについて「私」、「私たちが暮らす社会」、「私たちの国」のそれぞれが何ができるのか、また、今すぐできること、10年後にできること、継続してすべきことについて、掘り下げて考えていく予定です。

授業終了後、西村先生は「社会科で学ぶ戦争の歴史、平和教育、そしてラオスでの自分自身の経験を関連づけて授業をしていくことで、生徒一人一人が歴史の中で起こったことを身近に感じ、自分事として捉えられるようになってほしい」と話されていました。
今後も、教師海外研修での経験を教育現場で活用していってくださることを願っています。

(報告:山口県JICAデスク)

前の授業で考えた「本当の豊かさとは何か」のふり返り

ラオスにおける戦争に関する説明

授業最後の問いかけに考え込む生徒たち

関連リンク

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ