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【鳥取県:実施報告】帰国グローカルプログラム実習生が鳥取県南部町を訪問しました!

2026.03.12

I love youを示すガーナの手話で南部のみなさんと

2026年3月9日(月)、JICA海外協力隊としてガーナ共和国での2年間の活動を終えた村木玲南さんが、派遣前にJICA海外協力隊グローカルプログラムを行った鳥取県西伯郡南部町を訪れ、帰国表敬と報告会を行いました。

村木さんが参加したJICA海外協力隊「グローカルプログラム(派遣前型)」は、派遣前であるJICA海外協力隊合格者のうち、帰国後も日本国内の地域が抱える課題解決に取り組む意思を有する希望者を対象に、自治体等が実施する地域活性化、多文化共生等の取組みにOJTとしての参加機会を提供するプログラムです。南部町でのグローカルプログラムは2022年4月に始まり、村木さんは2023年7月から9月、第5期生として南部町のプログラムに参加しました。

表敬訪問当日は、陶山町長、宮永副町長をはじめ、町役場の皆さま、JOCA南部、そして実習期間中にお世話になった地域の方々などに出席いただき、温かい雰囲気の中で報告会が行われました。村木さんは、南部町での活動を振り返りながら、ガーナでのJICA海外協力隊としての活動について報告しました。

南部町でのグローカルプログラムでは、地域交通「ふれあいバス」をより多くの住民に活用してもらうため、予約アプリの使い方を視覚的に分かりやすく伝えるためのスマートフォン型マニュアルの作成や、会見地区10集落にわたるバス停マップの制作、地域住民への説明などを行いました。これらの経験から「伝えるときは視覚的情報が重要」という学びを得た村木さんは、その学びをガーナでの活動にも活かしました。

ガーナでは、全寮制のろう学校に配属され、小学校高学年から中学生を対象に、WordやExcelなどのパソコン操作の基礎を教えました。また、重複障害クラスでも授業を行い、ビーズ制作や折り紙、塗り絵などの活動を通して生徒たちと関わりました。学校に教材や電子機器が十分にない環境でも、黒板や紙にパソコンの画面やアイコンなどを描いて説明するなど、南部町での経験を活かしながら「どうすれば伝わるか」を工夫して活動したことを紹介しました。

また、ガーナで印象に残った文化として、村木さんは“座って語り合う時間をとても大切にする”現地の人々の姿を紹介しました。知人から「座っていきなさい」と声をかけられることもしばしばあり、腰を下ろしてゆっくりと話を交わす中で、お互いを理解し合い、助け合う関係が生まれていくことを実感したそうです。こうした文化を象徴するガーナの「イス文化」と、現地の日常の風景を描いた油絵「ツナセ(現地語で“ここに座って”)」をガーナ滞在中に制作し、今回の報告会に持参して南部町のみなさんに紹介しました。現地の温かい触れ合いの様子が伝わる作品に、町長を始め参加者のみなさんが大変興味深そうに油絵を鑑賞していました。

質疑応答では、現地で嬉しかったことや苦労話、文化や食べ物の違い、カカオやチョコレートの話題、スポーツなど、多岐にわたる質問が寄せられ、和やかな雰囲気の中でも活発な意見交換が行われました。

久しぶりに南部町を訪れた村木さんは、実習時に関わった地域の方々との再会を喜び、南部町の皆さんも温かく迎えてくださいました。南部町で得た経験やつながりがガーナでの活動にも生きたことを振り返り、南部町での時間が今も心に残っていることが伝わり、報告会は最後まで穏やかな空気に包まれていました。

報告会の様子

南部町役場のみなさんと村木さんの絵を囲んで

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