【広島県:実施報告】広島県海外協力隊を育てる会主催「JICA海外協力隊帰国隊員交流会」を開催
2026.03.25
2026年3月12日、広島県海外協力隊を育てる会(以下、育てる会)がJICA海外協力隊帰国隊員交流会を開催しました。
日頃よりラジオでの広報や表敬訪問など様々な方面で応援いただいている育てる会の上田会長は、「JICA海外協力隊は60周年を迎え、一つ節目の年となりました。2026年度は育てる会が50周年を迎えます。JICA海外協力隊はこれからの日本を支える人材になるので、これからも若者の夢を育てていきましょう」と挨拶をされました。
今回、帰国隊員として登壇したのは以下の3名です。
・只野 杏奈さん(派遣国:パラグアイ共和国 職種:青少年活動)
・末川 雄二さん(派遣国:ルワンダ共和国 職種:コミュニティ開発)
・古谷 唯さん(派遣国:フィジー共和国 職種:理学療法士)
パラグアイ共和国に派遣されていた只野さんは、日本人学校の幼稚園部で情操教育や日本文化の継承に取り組みました。配属されて目に留まったのは書道用の筆が古くなっていたこと。出発前に育てる会のサポートを受けられると聞いていたので、育てる会と熊野町の協力を得ることができ「熊野筆」を現地に寄贈していただきました。只野さんは寄贈された筆が長く使えるように使い方や洗い方なども指導しました。また、日本人会と連携し、パラグアイ4カ所で、広島の被爆体験含む平和展を開催し、平和への思いを広めました。只野さん帰国後は現地の高校生が企画を引き継いでくれ、活動の輪が未来へと続いています。
ルワンダ共和国に派遣されていた末川さんは、衛生啓発活動、ハンドポンプの修理をし、住民の水環境の改善活動をしていました。ルワンダでは水道が通っていない地域があり、水を家まで徒歩で運び使用している人がいます。調査を進めると、生活用水を汲むハンドポンプの多くが故障して放置され、川の水を飲まざるを得ない状況になっているということがわかり、地域を巡回して修理をしたり、水委員会を立ち上げ、住民が自分たちでポンプを直せるワークショップを開き、「地域で守る水」の体制づくりに取り組みました。ポンプが直り、水がでてきた瞬間は今でも忘れられない経験となり、今後も社会貢献のできる事業に携わっていきたいと意気込みを話してくれました。
フィジー共和国に派遣されていた古谷さんは理学療法士として、障害のある子どもたちを支援するNGOで活動していました。子どもたちが楽しみながら取り組めるよう、おもちゃづくりを取り入れたリハビリを実施し、家族や地域の環境を一緒に変えていく取り組みを進めました。古谷さんが海外協力隊に参加しようと思ったきっかけが、学生時代のスタディーツアーであったため、母校のゼミと連携してスタディーツアーを企画もしました。協力隊活動において「社会はあらゆる分野がつながって成り立つこと」を実感したようで、帰国後は大学院に進学して学びを深められる予定です。
本イベントは広島県海外協力隊を育てる会主催のため、育てる会の会員さんにも多く参加いただきJICAのボランティア派遣事業について理解を深めていただいています。
育てる会は企業や個人の方が会員となる組織であり、表敬訪問の同行や派遣中隊員の方には活動で必要な物資の協力、帰国後隊員には就職の相談など後方支援をされており、海外協力隊員を多方面で応援していただいています。
そして、JICA海外協力隊、2026年度の春募集は2月28日(金)~4月15日(水)正午までとなっています。
ぜひホームページをご覧ください!