【岡山県:実施報告】JICA海外協力隊2025年度1次隊の派遣前表敬訪問を行いました!



2025.07.17
岡山県での表敬訪問
2025年7月10日、2025年度1次隊として派遣されるJICA海外協力隊員3名が岡山県庁を訪問し、出発の報告を行いました。
今回岡山県から出発するのは、以下の3名です。
・長尾有花隊員(派遣国:セネガル/職種:小学校教育)
・宮原淑江隊員(派遣国:ルワンダ/職種:青少年活動)
・谷村奈穂隊員(派遣国:ボツワナ/職種:障害児・者支援)
岡山県庁では、ボツワナに派遣される谷村奈穂さんが代表挨拶を行い、JICA海外協力隊の派遣前訓練で受けた異文化理解のワークショップが特に印象に残っていることや、多くの人に支えられて派遣に至ったことへの感謝を述べました。下野間県民生活部長からは、派遣国の言語や食事、渡航経路等について様々な質問があり、「3人それぞれの専門性を活かして頑張ってほしい。岡山県内の外国人も38,000人を超える状況で、帰国後には持ち帰った経験を多文化共生分野などに生かしてもらえることを期待している。協力できることがあれば伝えてほしい」と激励の言葉をいただきました。また、当日は岡山県教育委員会の中村教育長にも同席いただき、現職教員が海外へ出ていくことへの期待が寄せられました。
【2025年7月9日、長尾有花さんが真庭市に表敬訪問】
長尾さんは、小学校教育隊員としてセネガルのカオラック市にある視学官事務所で活動し、配属先が管轄する小学校を巡回し、主に算数学習における課題や問題点の把握、解決に向けた身近な材料で作れる教材の紹介や授業提案、日本の小学校との交流活動や地域を巻き込んだ学校行事の実施、教員が新しいアイディアや指導法を学ぶ機会の創出を行う予定です。
太田市長からは、「自分自身も真庭市を学ぶことでハンディキャップのない地域にしたいという思いを持っており、海外でも現地の先生方と協働してきてほしい」と激励をいただきました。また、三ツ教育長からは、「現地の暮らしの営みをしっかり見てきてほしい。学校とは何なのか、また暮らしを通じて豊かさとは何かを考えてきてほしい」と期待の言葉をいただきました。
長尾さんは、岡山県現職教員特別参加制度を活用して派遣されます。幼いころからJICA海外協力隊に憧れがあったことや、世界の役に立ちたいという思いを語り、日本の子どもたちが海外に関心を持てるよう、セネガルと日本をオンラインで繋ぐ授業も行いたいとのことでした。
【2025年7月9日、谷村奈穂さん、宮原淑江さんが倉敷市に表敬訪問】
谷村奈穂さんは、障害児・者支援隊員としてボツワナのマウンにあるモレミ第三小学校へ派遣されます。谷村さんは倉敷市で5年間の教員経験があり、特別支援学級を担当してきた経験から、どの子どもにとっても学びを楽しいと思えるような、多様性に配慮した授業を行いたいと意欲を語りました。また、派遣前訓練で仲間と共に語学やソーラン節などの文化活動にも取り組み、気持ちを引き締めて準備を行ってきたことも話しました。谷村さんは今後、裁縫や編み物などの手を使う活動を通じて、職業訓練につながる取り組みも行っていきたいそうです。小松副市長からは「自身の思いがしっかりと遂げられるように頑張って欲しい」と激励の言葉をいただきました。
宮原淑江さんは、青少年活動隊員としてルワンダ東部県のガヒマクリスチャンアカデミーで活動します。宮原さんの活動地には、日本の協力で建てられた新しい幼稚園と小学校がありますが、開校したばかりのため教員の数が少なく、経験の浅い若い教員が多いことや、歴史的な背景から経験を積んだ教員の数が不足しているといった課題があり、これらの課題に宮原さんが取り組みます。宮原さんは倉敷市で生まれ育ち、学習塾での指導経験を10年以上積んできました。楽しく学習することや生きる喜びを伝えること、そのために情操教育にも力を入れたいこと、また岡山の美しさや美味しい果物、特産品のデニムなど岡山の魅力も伝えていきたいと語りました。小松副市長から、授業を行う上で電気が安定しているか尋ねられたところ、「電力は不安定と聞いていますが、ギターができるので、歌やダンスも取り入れながら授業を行いたい」と意欲を示していました。
新隊員の皆さんは、7月23日から順次派遣され、1年8か月~2年間の活動を行います。
新隊員の皆さん、岡山の皆様からの激励を胸に、2年間元気に活動してください。応援しています!
(報告:岡山県JICAデスク 橋本千明)
岡山県より手回しラジオの贈呈
太田市長と長尾さん
真庭市での報告の様子
倉敷市での集合写真
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