【岡山県】第1回JICA研修員の学校訪問 岡山市立操南中学校
2025.07.28
訪問した10か国、14名のJICA研修員と歓迎のメッセージを囲んで。
2025年度JICA研修員の学校訪問の第1回目の訪問校は、岡山市南区にある岡山市立操南中学校です。岡山大学から1名、広島大学から13名の研修員が参加しました。2025年7月15日(火)、朝早くから東広島を出発したバスは岡山へ、およそ2時間の旅です。
岡山大学在学中のハナさんとは、操南中学校で合流。ハナさんは岡山、残りの研修員は広島で生活しているため、来日以来、久しぶりの再会を喜ぶ研修員もいました。JICA研修員総勢14名は、副校長先生のご案内で職員室横の応接室へ。応接室からオンラインで1年生7クラスの教室とつなぎ、歓迎セレモニーが開かれます。地元のケーブルテレビの取材の大きな機材も入り、「授業開始のベルが鳴ったら始めます」と副校長先生。司会進行の生徒たちも加わり準備万端です。「なんか緊張するね」と待っていると、ベルが鳴り響きました。みんな、カメラに向かって手を振ります。「ハロー!」
バングラデシュ出身のソニアさんが「今日はみんなに会えて嬉しいです!」と挨拶した後、男子生徒も挨拶。「Are you ready? Let’s start!」の元気な掛け声を合図にセレモニーは締めくくられ、研修員たちは2名ずつ1年生7クラスの教室に分かれて向かいました。黒板に、研修員の国の言葉で歓迎のメッセージを書いてくれているクラスもありました。
最初は、研修員それぞれによるお国の紹介です。タジキスタンのジョニーさんは、「僕の国は大きくありません。どこにあるか知っていますか?」とゆっくり生徒たちに語りかけていました。カメルーンのノノさんは、白を基調とした衣装と帽子のコーディネートがとても決まっています。「カメルーンには色々なダンスがありますよ。こんな感じ。」と両手を上げて腰をフリフリ。「太鼓も!ドゥドゥドゥン、ドゥドゥドゥン。」楽しく文化を紹介してくれました。
各クラスで研修員の2か国のお国の事情を伝えた後は、生徒が日本のことや岡山のことについて紹介しました。岡山城も備前焼も、広島の研修員にとっては馴染みのないものばかりです。神楽のことを紹介するグループもありました。「Kagura?」とラオスのクドさん。担任の先生が動画を見せてくださり、嬉しそうでした。続いて日本の駄菓子を紹介する生徒たちに「君はどんなお菓子が好きなの?」と聞いたのはザンビアのパトリックさん。高校で数学を教えていた、校長先生です。生徒からは「ポテトチップス」「グミ」などの回答に続いて「うま〇棒!」と、お菓子の名前を答える場面も。どんなお菓子かの説明に、後ろにいた生徒が「Yummy Stick!」と助け船を出してくれ、「俺、天才じゃね?」としたり顔でした。
その後は、生徒の進行でジェスチャーゲームやフルーツバスケットなど、ゲームを通して交流しました。フルーツバスケットは、日本では人気あるゲームの一つですが、研修員には馴染みがないため、ルールを英語で説明しなければなりません。生徒たちは、インターネットの翻訳機能を、交流の最終手段の一つとして活用していました。一方、研修員たちは、その悪戦苦闘も学習の一環と、温かく見守っている様子。なんとかルールが研修員に伝わり、研修員と生徒たちとで賑やかにゲームができました。
あっという間に時間が過ぎて、お昼の時間です。研修員たちは、各クラスで生徒たちと一緒に給食をいただきました。先ほどまで交流場所として座っていた教室の一番前のスペースに、給食当番の生徒たちが次々と給食の入った大きな缶を運んで来ました。研修員たちは、日本の学校給食を食べるのは初めてという人がほとんどで、楽しい時間となりました。
ごちそうさまの後は、いよいよ、生徒たちとお別れ。折り紙のお花をプレゼントしてもらっている研修員もいました。操南中学校1年生のみなさま、研修員たちを温かく歓迎してくださり、ありがとうございました!
お国紹介をするバングラデシュのショリフさん(中央)とブータンのチェリンさん(右)
ネパールのヴィジャヤさん
黒板には歓迎のメッセージがたくさん!
休憩時間に女子中学生に囲まれる、モロッコのハナさん(左)と、バングラデシュのソニアさん
「身長何センチ?」「僕は2m!」ザンビアのパトリックさん。
衣装もかっこいい、カメルーンのノノさん。給食を満喫。
岡山のケーブルテレビの取材に答えるソニアさん
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