【島根県:実施報告】島根から世界へ!JICA海外協力隊2025年度1次隊の2名が派遣前表敬訪問を行いました!
2025.07.29
出発に先立ち、島根県の丸山知事を表敬訪問しました。
2025年7月15日(火)、島根県出身またはゆかりのある2名のJICA海外協力隊員が島根県庁の丸山知事を表敬訪問し、派遣に向けた抱負や意気込みを語りました。
南米ブラジル連邦共和国に派遣されるのは錦田礼乃さんです。ブラジルでは現地の子どもたちから成人の方々を対象に日本語指導にあたる予定です。出雲市出身の錦田さんは、市内に多く在住する日系ブラジル人との交流や派遣前まで勤務していた専門学校の留学生への日本語指導などの関わりを通して、海外での活動や遠く離れた日系社会に興味を持ち、そのなかで日本語や文化の継承が必要とされていることを知り、JICA海外協力隊への参加を決めたそうです。
錦田さんは、「日本語教育や文化紹介を通じて、目に見える文化だけではなく日本人のモノを大切にする考え方や思いやりなどの道徳観も伝えることで日本への理解を深めるとともに、一人でも多くのブラジル人に日本や日本文化を好きになってもらいたい」と語りました。
埼玉県出身の田中里奈さんは、幸せな国として有名なブータン王国に派遣されます。埼玉県で教員をしていた田中さんは、人事交流の派遣研修の制度を活用し海士町にある隠岐島前高校にて勤務していた経験があり、その際に同校が推し進める地域課題解決型学習(PBL)について学びました。ブータンでは、JICAの草の根技術協力事業を活用し海士町が実施する教育魅力化プロジェクトの一環として、PBL手法の普及や活動実践の支援、またPBLを通じた若者の創造性や協調性の育成などにも貢献します。
田中さんは、「幸福度が高いとされてきたブータンだが近年は若者を中心とした人口流出が続いている。ブータンでPBLを広めることで自国の魅力を再認識してもらうと共に、自身もまた日本の公教育を客観的に見てみたい」と抱負を語りました。
丸山知事からは、派遣前訓練のことや現地ではどのような活動をするのか、生活や通信環境のことなど多岐にわたる質問があり、最後には「生活環境や気候、人など日本と異なることもあり大変だと思うが、2年間という長丁場なのであまり頑張り過ぎずに、健康第一で目的達成のために頑張っていただきたい」と激励をいただきました。
錦田さんは2025年7月下旬に、田中さんは8月上旬に順次派遣され、現地での語学訓練を受けたのちに活動に取り組みます。
お二人の活躍を島根から応援しています。いってらっしゃい!!
(記:島根県JICAデスク 舛本 才智)
丸山知事からの質問に答える新隊員の二人。
「島根県青年海外協力隊を育てる会」の井上事務局長より、激励金をいただきました。
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