【鳥取県:実施報告】JICA海外協力隊2025年度1次隊の派遣前表敬訪問を行いました!

2025.07.29
鳥取県庁で記念撮影
JICA海外協力隊2025年度1次隊として、以下2名が鳥取県から出発する予定です。
渡部真子さん(派遣国:ホンジュラス、職種:栄養士)
稻場真梨珠さん(派遣国:フィリピン、職種:障害児・者支援)
2025年7月8日(火)、2名がそれぞれの派遣国へと出発するにあたり、各自治体に表敬訪問を行いました!
栄養士として中米のホンジュラスに派遣予定の渡部真子さんは、鳥取県日吉津村に表敬訪問を行いました!
これまで栄養教諭として小学校で勤務してきた渡部さんは、子どもたちに食育を進める中で、子どもたちそれぞれの家庭環境や周りの環境によって食生活に差があることに対して問題意識を持っていると語ります。元々海外に関心を持っていた渡部さんは、食生活が環境に左右されるのは開発途上国でも同じではないかと考え、根本的な課題に向き合うため、JICA海外協力隊として活動して経験を積むことに決めました。
中田達彦村長を始め日吉津村役場のみなさんは渡部さんを温かく迎え入れてくださり、共通の知り合いがすぐに見つかるなど人口の少ない村ならではのアットホームな雰囲気の中、日吉津村から久しぶりに協力隊員が出発することを喜んでくださいました。
渡部さんの活動をきっかけに、今後さらに日吉津村から海外協力隊員が増えることを期待しています!
フィリピンに派遣予定の稻場真梨珠さん(職種:障害児・者支援)は、鳥取市役所に表敬訪問しました!
稻場さんは、フィリピンのイロイロ州にある小学校の特別教育センターに配属されます。フィリピンでは、学業終了後の障害児の就職に関して受け皿がないことが多く、成人年齢に達しても小学校にとどまり続けている生徒もいます。稻場さんは、こうした生徒たち(16歳~24歳)が自立できる手段を現地で探りながら活動していくことになります。
深澤義彦市長からは、これまでの知識と経験を生かし、現地の人たちと交流を深めて日本の文化紹介もしながら、両国の関係づくりに努めていただきたいと激励の言葉をいただきました。また鳥取市教育委員会事務局の徳高雄一郎副教育長は、稻場さんが配属されるフィリピンの小学校の事情や言語習得の状況、現地での手話など、沢山の質問をしながら、関心を持って接してくださいました。
稻場さんが活動する小学校には1000人を超える生徒がいますが、教員はたった50人しかいないため、大変な活動となることが予想されますが、現地語も覚えてコミュニケーションを取りながら頑張って活動してきたいと稻場さんは抱負を述べました。稻場さんのご活躍に乞うご期待です!
続いて、渡部さんと稻場さん両名そろって鳥取県庁に表敬訪問しました!
輝く鳥取創造本部の遠藤本部長からは、日本で学んだ通りにいかないこともあるかもしれないが、しっかり準備をして健康で頑張ってきてほしいと激励の言葉をいただきました。渡部さん・稻場さんは、派遣前訓練等で現地での活動が思ったように進まないことが多々あるという話をよく聞いているせいか、二人とも、大きく頷いていました。
渡部さんは、現地の人たちのために、自分に何ができるのか、現地に行ってみて出来ることを地域の人たちと一緒に考えたいと意気込みを述べました。また、稻場さんは、2年間しっかり活動し、帰国後には今の職場に戻って日本とフィリピンのお互いの良さを生かして働きたいという思いを伝えました。
渡部さん・稻場さんは、遠藤本部長から鳥取県の特産品ピンバッジを受け取りました。それぞれの派遣国でピンバッジを活用して鳥取県のファンを増やしてきてください!
鳥取県協力隊を育てる会が、渡部さんと稻場さんのために、激励会を開いてくださいました。
普段から派遣中の協力隊員を支えてくださっている鳥取県協力隊を育てる会は、年末には必ず各国で活動している隊員たちに日本の食品を小包で送ってくださいます。日本食に飢えた現地の隊員からは「本当に嬉しい!」といつも感謝の言葉と写真が届きます。
野津一成会長からは、「二人のように途上国に向かって活動する若者がいるのだと思うと、将来に希望にもてる。現地で何か困ったことがあれば、助けになることもあるかもしれないため、育てる会に連絡をしてほしい」と激励のお言葉をいただきました。協力隊関係者も出席しておられ、二人の出発隊員に向けて、前向きになれるメッセージをたくさんくださいました。
渡部さん、稻場さん、みんな日本から応援しています!それぞれの強みを生かして精一杯頑張ってきてください!
日吉津村長との面談
鳥取市役所で集合写真
育てる会のみなさまと
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