【実施報告:広島県呉市】「もっと知りたい世界のこと2025 のぞいてみよう!イスラム教の世界」を開催!
2025.09.19
「イスラム教」と聞いて、皆さんはどんなことを知っていますか?
モスク、コーラン、頭に布を巻いている…など、断片的な情報はあるかもしれません。
日本に住むイスラム教徒の人数が年々増えている中で、イスラム教徒もそうでない人も無理のない生活を送るためにはお互いを「知ること」も必要になります。
イスラム教徒が何を大切にし、日本の生活では何に苦労しているのか、どんな工夫をしているのかということを知るために、呉市国際交流協会と共催で2025年9月6日(土)に「もっと知りたい世界のこと2025 のぞいてみよう!イスラム教の世界」というイベントを開催しました。
今回は、イスラム教徒が人口の9割を占める国であるヨルダンでJICA海外協力隊として活動していた広島県JICAデスクと、インドネシア出身で現在呉市に住んでいるイスラム教徒のイラさんとウィウィドさんの3人でクロストークを行いました。
「イスラム教の女性はなぜヒジャブ(イスラム教徒の女性が頭髪などを覆うために身につけるスカーフ状の布)を被るのか」「呉市で暮らすイスラム教徒はどこでお祈りをしているのか」「お祈りの時間やその準備」「ハラールとは」「ラマダン(断食)は何をするの?」など、なんとなく知っている情報について、呉市国際交流センターには祈祷室を設けていることや成分表からハラール食品がわかるアプリの紹介などの具体例をだしながら説明をしました。参加者の皆さんも「うんうん」と頷いたり、「へーそうなんだ!」と驚いたりと、新しいことを知ることができた参加者の目はとてもイキイキしており、このイベントテーマに対する関心の高さを感じました。
会場の様子
集合写真
イベントの後半は、イラさんとウィウィドさん、そして応援でかけつけてくれたインドネシア人の応援団の皆さんが準備してくれたウンピン(メリンジョという木の実から作られた揚げせんべい)とソロソーセージ(鶏肉のクレープ巻き)などを囲んで、参加者とイスラム教徒当事者との交流ができる時間をとりました。前半のクロストークでは話しきれなかったことや、個人的に聞きたいことなどを話し、交流をしながら相互の理解を深めることができているようでした。
また、ヒジャブやサロン(インドネシアの男性用伝統服)の試着体験もあり、試着した参加者からは「ヒジャブは暑いけど、おしゃれだね」「サロンはどんな体形でも着られるようになっているのか!」など、聞くだけでなく、体験することでわかることもあったようです。
国内で今後さらに多様化するだろう人種や宗教、文化、言語などに対して、肯定的な興味や関心を持つことが多様な価値観を受け入れる第一歩なのかもしれないと感じるイベントとなりました。
ご来場いただいた皆さん、呉市国際交流協会の皆さん、ありがとうございました!
どのテーブルも和気あいあい
ヒジャブを付けてもらったり
サロンの巻き方を教えてもらいました!
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