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【広島県:実施報告】県立広島大学 生物資源科学部でJICA海外協力隊セミナーを行いました。

2025.11.12

2025年10月27日(月)、県立広島大学の生物資源科学部で、JICA海外協力隊セミナーを実施しました。

JICA海外協力隊セミナーでは、現地での活動内容や海外協力隊の活動前後のキャリア等を経験者から話をすることで、海外協力隊への関心向上や応募検討者の疑問解消を目指しており、主に専門学校や大学等の教育機関で不定期に開催しています。

今回、県立広島大学のセミナーでは、石津智久さん(派遣国:コスタリカ共和国、職種:野菜栽培、派遣期間:2004年12月から2年間、2007年3月から11か月の計3年間)を講師にお迎えしました。石津さんからは、協力隊に参加した理由やコスタリカでの活動の様子、また海外で農業に取り組む難しさなどについて詳しくお話しいただきました。

石津さんは、コスタリカの中央に位置するアラフエラ県アテナナス市にある、農牧省アテナス支部に野菜栽培隊員として派遣され、水耕栽培の試験栽培、市民向け講習会、小学校での農業の授業に従事しました。配属先の資金不足という課題に対し、試験栽培で収穫した農作物をマーケットで販売する等、活動資金を確保する柔軟な取組みを行いました。また、コーヒーの果肉を肥料として活用し、費用をかけない有機栽培を広める取り組みにも尽力しました。さらに、老人ホームや特別支援学校に収穫物を提供したり、他の協力隊員と協力して原爆展 を開催するなど、現地の人々との交流も積極的に行いました。

学生さんからは、「農業の知識が海外で役立つことを知った」、「世界の人々が助け合いながら共に生きる国際協力の大切さを実感した」などの感想が寄せられました。特に、石津さんの「ボランティアとは、やれる人がやれる時にやれることをやること」という言葉は、多くの学生さんの心に響き、協力隊への関心を深めるきっかけとなったようです。本セミナーを通じて、海外に一歩踏み出すこと、またJICA海外協力隊への関心向上につながっていれば幸いです。

JICA中国では、中国5県でのJICA海外協力隊セミナーを積極的に開催しています。セミナーに関心のある方は、JICA中国 市民参加協力課 ボランティア班(jicacic-jocv@jica.go.jp)までお気軽にご連絡ください!

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