【岡山県:実施報告】 岡山県立大学でJICA海外協力隊セミナーを行いました
2026.07.16
2026年6月29日(月)、岡山県立大学にて、JICA海外協力隊セミナーを開催しました。
JICA海外協力隊セミナーは、主に大学・専門学校などで、JICA海外協力隊帰国隊員の体験談を通じて進路・キャリアの選択肢として知ってもらうことを目的に実施しています。国際協力や海外ボランティアに関心がある学生などを対象に、参加のきっかけや派遣先での生活や活動内容、帰国後の進路などについて、実際の経験者が自身の体験をもとに直接紹介します。
今回は、岡山県立大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科の学生を対象に開催し、1年生約30名に参加いただきました。講師は、2010年3月から2012年4月までフィリピン共和国でJICA海外協力隊として活動した三木さんです。
三木さんは、フィリピンのボホール島にある国立ボホール島大学で「デザイン」の職種で活動しました。派遣先では「デザイン基礎」や「ホームアクセサリー」などの授業を担当し、将来デザイナーを目指す学生へデザインリサーチや学生の課題への助言・指導を行ったほか、インダストリアルデザイン学科のカリキュラムの充実・改善に取り組みました。
こうした経験を踏まえ、本セミナーでは、JICA海外協力隊への応募のきっかけやフィリピンでの生活や活動内容、帰国後のキャリアについて幅広く紹介しました。
今回は、参加者の多くが講師と同じデザインを学ぶ学生であったことから、現地で実施した授業や課題について、具体的に紹介しました。現地の大学で取り組んだ授業や課題、実際に現地の学生が制作したオリジナルポストカードやロゴデザイン、針金を使ったアート作品などの写真や実物を用い、活動の成果を伝え、さらに、靴づくりの課題を通して「観察力」を養う授業や、地域の自然素材や特産の素材を活用したランプ制作など、フィリピンならではの実践的なデザイン教育についても説明しました。
三木さんは、帰国後、地域おこし協力隊として岡山県瀬戸内市で活動し、地域づくりとものづくりを組み合わせた取り組みに携わった経験を紹介しました。
フィリピンで当時指導した学生たちは卒業後、それぞれの分野で活躍しており、三木さんとは現在も交流が続いていることが紹介されました。
体験談の最後に、「観察することを大切にしてほしい」というメッセージとともに、「水滴石穿(小さな努力の積み重ねが大きな成果につながること)」や「波及効果」といった言葉を参加者の皆さんに伝えられました。
質疑応答では、活動のやりがいや現地で苦労したこと、語学力について、食文化の違い、帰国後のキャリアなどについて多くの質問が寄せられました。
セミナー終了後、参加者からは
「デザインの分野でもJICA海外協力隊として活動できることを初めて知った」
「専門的に学んでいるデザインを通して海外の人々と関わる経験をしてみたいと思った」
「普段触れない、斬新な視点や話に触れて少し視野が広がった」
といった感想が寄せられました。
なお、三木さんの後任として、国立ボホール島大学に派遣されたJICA海外協力隊員には、今回セミナーを行った岡山県立大学デザイン学部の卒業生も含まれています。
今回のセミナーが、参加者の皆さんにとって、自ら学んでいるデザインの知識や技術を国際協力の現場で活かす可能性があることを知っていただく機会となれば幸いです。
JICA中国では、中国5県にてJICA海外協力隊セミナーを積極的に開催しています。セミナーにご関心のある方は、ぜひお気軽にJICA中国 市民参加協力課 ボランティア班(jicacic-jocv@jica.go.jp)までお問い合わせください。
協力隊セミナーの様子
三木さんが持参した現地のプロダクトを見る学生