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【島根県:実施報告】出雲市立第三中学校で出前講座「人権と国際協力」を実施しました

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#17 パートナーシップで目標を達成しよう
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2026.07.21

人権と国際協力について考える出前講座の様子

2026年6月26日(金)、出雲市立第三中学校にて、中学1年生34名を対象に、JICA国際協力出前講座「人権と国際協力」を実施しました。本講座は、総合的な学習(探究)の時間の一環として、世界の課題を知り、生活の中で困難を抱える人の立場を想像しながら、自分たちにできることを考えるために行われました。

体験から考え始める「人権」と「国際協力」

講座の最初には、ゲームを通して、言葉や文化、考え方が違う人と一緒に行動するときに起こりやすい戸惑いや、すれ違いを体験しました。生徒たちは楽しみながらも、相手の立場に立って考えることの大切さを感じ取っていました。ゲームを終えた後は、「人権とは何か」を身近な言葉で考えていきました。友だちと遊ぶこと、自分の考えを話すこと、学ぶこと、毎日ごはんを食べること—こうした日常の一つひとつの行動が、人権が守られていることと深くつながっていると、改めて確認できたようです。

「当たり前」は、世界共通ではない

続いて、世界の国々や開発途上国について、クイズを交えながら学びました。世界には多くの国があり、暮らし方や言葉、文化、社会の状況はさまざまです。数字や地図を通して世界を見ることで、「遠い国の話」と思っていた出来事が、実は私たちの暮らしともつながっていることに生徒たちは気づいていきました。
また、食べもの、住まい、安全な水、病院、教育など、生きていくために欠かせないものが、世界中どこでも同じように手に入るわけではないことを改めて認識していました。
また、講師は自身のルーツとも関わりの深いブラジルについても紹介しました。ブラジルは日本の約22.5倍の広さを持つ国で、多様な文化的背景を持つ人々が暮らしています。
ブラジルにおける貧富の格差、日本からブラジルへの移民の歴史、現在も多くの日系人が暮らしていることにも触れながら、「国」や「文化」は一つのイメージだけでは語れないこと、そして人にはそれぞれの背景や物語があることを伝えました。

世界の課題を「自分ごと」として考える

講座の後半では、貧困、難民、児童労働など、世界で起きている課題について考えました。貧困は、単にお金が少ないということだけではありません。学校に通えない、病院に行けない、安全な水がない、安心して暮らせる場所がないなど、人として大切にされるはずの権利が十分に守られていない状態でもあります。
難民については、ある日突然、自分の家やふるさとを離れなければならなくなる人々がいることを紹介しました。児童労働については、子どもが家族を支えるために働き、学ぶ時間を失ってしまうことがある現実を取り上げました。講座では、こうした問題を「かわいそう」で終わらせるのではなく、「もし自分がその立場だったら」「なぜそのような状況が起きるのだろう」と考えることを大切にしました。

JICAの取り組みと、私たちにできる一歩

JICAの取り組みとして、食料問題の改善、保健医療、教育などの分野で行われている国際協力の例を紹介しました。たとえば、作物を育てる技術を伝えること、健康を守る仕組みを広げること、子どもたちが学び続けられる環境づくりを支えることなど、国際協力にはさまざまな形があります。
大切なのは、一方的に「助ける」のではなく、現地の人たちと一緒に考え、現地の人々によって続けていける方法をつくることです。生徒たちは、世界の課題を知るだけでなく、「自分たちにできることは何か」を考える時間を持ちました。

講座の最後には、「知る」「調べる」「話す」「行動する」という小さな一歩について共有しました。世界の課題は大きく見えますが、まず知ること、身近な人と話すこと、関心を持ち続けることも大切な行動です。
島根県JICAデスクでは、今後も学校や地域の皆さまに向けて、国際協力や開発途上国への理解を深める学習機会を届けてまいります。今回の出前講座が、生徒の皆さんにとって、人権や国際協力を自分ごととして考えるきっかけとなれば幸いです。

(記:島根県JICAデスク)

クイズなども交え、様々な事柄を考えてもらいました

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