【実施報告:山口県】研修員の大学等訪問:宇部工業高等専門学校(宇部高専)
2026.09.25
笑顔で集合写真
2026年6月25日(木)、広島大学でエンジニアリングを学ぶJICA留学生2名が、独立行政法人国立高等専門学校機構 宇部工業高等専門学校(宇部高専)を訪問し、同校インターアクトクラブ主催の「グローバルエンジニア講演会」に参加しました。今回は高専1年生から専攻科生までの学生たち13名が参加し、国境を越えた「ものづくり」と「未来のビジョン」について熱い意見交換を行いました。
宇部高専を訪れたのは、パキスタン・イスラム共和国出身のショアイブさんと、インドネシア共和国出身のヘンドラさんのお二人です。どちらも母国の国づくりを担う技術者であり、現在は広島大学大学院で学んでいます。到着後、担当の先生から日本の高等専門学校の教育プログラムについて説明を受けました。二人とも今まで高専について聞いたことがなかったそうですが、早いうちから自身のキャリアを見据え、専門性の高い技術を集中して学べる高専のシステムは素晴らしいと感心していました。
第1部のプレゼンテーションでは、ショアイブさんによる国紹介に加えて、同じエンジニアとして自身の研究やキャリアについても紹介しました。母国の美しい自然や文化を紹介してくれたショアイブさんは、現在は日本で建築関係の専門的な勉強に励んでいるとのこと。「日本は時間が正確で、インフラが本当に素晴らしい。とても過ごしやすいです」と笑顔で語りました。「日本で暮らしていて何か不便なことはありますか?」という学生からの質問に「特にありません。地域の人たちにとても良くしてもらっています」と答えていました。
続いてヘンドラさんは、母国の美味しいグルメの紹介に加え、現在研究している「駅の閉鎖が地域社会に及ぼす影響」について発表。また、母国で行政官として働く前は、現地にある日本企業、ヤマハに勤めていたことや、子どものころは日本のアニメばかり見ていて外国は日本しか知らなかったと語り、会場を沸かせていました。「将来は、日本の大学で研究者として働き、世界の役に立ちたい」という大きな夢を熱っぽく語ってくれました。学生からは多くの質問が挙がり、関心の高さがうかがえました。二人とも「たくさん質問が挙がった!」と帰りの車の中で嬉しそうに話していました。
第2部では、2グループに分かれて、学生たちと留学生によるディスカッションが行われました。最初は少し緊張気味だった学生たちも、二人のフレンドリーな人柄に触れて徐々にリラックス。お互いの国の文化や食事についての素朴な疑問から、「海外でエンジニアとして活躍するために必要なスキルは何ですか?」といった真剣なキャリア相談まで、活発な質問が飛び交いました。将来はエンジニアとして海外で働きたいと考えている学生もおり、海外のエンジニアに直接質問できたこの機会は、本当に貴重な経験になったようでした。
約2時間に及んだ交流会は、最後に出席者全員での笑顔の記念撮影で締めくくられました。宇部高専では、世界に通用する「国際コミュニケーション力を持ったエンジニア」の育成に力を入れているそうです。今回の交流は、学生たちにとって単なる異文化理解にとどまらず、「自分の学びが世界をどう変えられるか」を考える機会となったのではないでしょうか。ショアイブさんもヘンドラさんも、未来のエンジニアたちと交流できてとても有意義な訪問だったと感想を述べていました。宇部高専のみなさん、貴重な機会をありがとうございました。
自身のキャリアについてプレゼンするヘンドラさん
グループディスカッション
終了後も笑顔の交流が続いていました