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長崎県出身の出発前隊員へ平和学習を実施しました。

2023.07.19

長崎県出身の出発前隊員へ平和学習を実施しました。

被爆体験講話を聞く隊員たち

7月11日(火)、JICA海外協力隊2023年度1次隊として派遣される、長崎県出身4名の隊員に向け、平和学習を行いました。

この平和学習は、JICA長崎デスク・広島デスクが出発前の隊員に向けて実施しているものです。
長崎原爆資料館、追悼平和祈念館では、平和案内人の方の説明を受けながら館内を見学し、長崎の歴史や原爆の恐ろしさについて改めて学びました。
「被爆体験講話」では、実際に長崎で被爆された方から当時の長崎の悲惨な状況や、被爆者への差別、被爆者ゆえの生きづらさについてもお話を聴くことができました。
現在、語り部として活動していらっしゃる方々の高齢化が問題となっており、「原爆の悲惨さ」や「平和とは何か」を伝えていく方々が今後少なくなっていくことが懸念されています。平和に近道はありませんが、講話を受けた隊員のみなさんが、派遣国で現地の人々と平和への想いを共有し、ともに平和について考えていくことが、被爆者の方々の想いを継承することであると感じました。

JICA海外協力隊は、長崎県・広島県出身の隊員が中心となり、各派遣国の方々に平和の大切さを伝えるために「JICA海外協力隊による原爆展」を自主的に開催しています。
日本のことは知らなくても「NAGASAKI、HIROSHIMA」という言葉は知っている方が多くいます。「復興」をテーマに始まったこの「JICA海外協力隊による原爆展」を派遣国でも開催していただき、現地の方々とともに平和について考えるきっかけを作っていただければと思っています。

(JICAデスク長崎 担当:小田)

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