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映画上映会・講演会を開催しました!

2024.12.19

12月14日、JICA九州にて映画上映会・講演会を開催しました。ガザ地区出身医師のドキュメンタリー映画「私は憎まない」及び鑑賞後に行われた関根健次氏(映画配給会社United People株式会社代表取締役)の講演は、37名の参加者にとって人権と平和について考えるきっかけとなりました。

12月10日の世界人権デーに合わせて上映した映画は、紛争下における人権について考えるきっかけとするために選んだものです。3人の愛娘を紛争で失うという悲劇に見舞われてもなお共存の可能性を信じ、憎しみの連鎖を断つためにヒューマニティに基づき行動するガザ地区出身の医師、アブラエーシュ博士に迫るドキュメンタリーで沈痛な内容の作品ですが、皆さんは真剣に鑑賞していました。

関根氏による講演

上映後の講演では関根氏から、映画の背景となった報道では知りえないガザ地区の様子や現状のほか、ユナイデッドピープルの立ち上げなどをお話いただきました。関根氏は、過日に自身がガザ地区で出会った少年の「ユダヤ人を殺したい」との言葉に、憎しみの連鎖が子どもから夢や希望、未来さえも奪う状況を目の当たりにし、「子どもが子どもらしい夢をもてるような世界を作りたい」との思いからユナイテッドピープルを創業したと話されました。その後、アブラエーシュ博士の「希望がある。救える命がある。未来はかえられる」との言葉を紹介されました。圧倒的な暴力に晒された中で憎しみの連鎖を止めようとする博士の姿に、ガザ紛争の外にいる我々にも希望を持ち続け、何かアクションを起こして欲しいとのメッセージを感じました。

来場者からは以下のような声をいただきました。
「報道されていない事が知れて勉強になりました」
「医師の深い想いを聴かせて頂き、自分にできることを改めて考える機会となりました」
「今日の話を持ち帰って人に話す事から始めます」

上映会と講演会を通して参加者が平和と人権について考える1日となりました。JICA九州では、館内展示の他、図書室やレストランJICAFeを一般開放しています。ぜひ、JICA九州へお気軽にお立ち寄りください。

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