【共創インターンシップレポート(2)】九州から世界へ!学生、協力隊経験者、JICA留学生が見た「農業と再生可能エネルギーの融合 ベトナムでの新たな挑戦」~株式会社アグリツリー~
2024.12.25
「若者×JICA留学生×中小企業・SDGsビジネス支援事業の共創インターンシップ事業1」の枠組みで実施されたインターンシップに宮崎大学の大学生、海外協力隊経験者(ベトナム/職種:野菜栽培)、立命館アジア太平洋大学(以下、APU)博士課程に在籍するベトナム出身のJICA留学生計3名が参加し、株式会社アグリツリー(福岡県那珂川市)がベトナムで実施したイベントの運営サポートや関係機関との協議に同席し、議事録作成を行う等の活動を行いました。
(株)アグリツリーは、農作物の生産と太陽光発電を両立させるソーラーシェアリング(SS)の事業化可能性調査を、中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)を活用して実施しています。
同社がベトナム国家農業大学(VNUA)と共催で開催したワークショップでは、インターン生3名も受付や、案内、記録のための写真撮影で忙しく動き回っていました。
ワークショップではベトナム、日本の大学関係者、ベトナム農業農村開発省、、現地企業の参加者等が集い、ベトナムにおけるSS導入の展望と課題について議論がなされました。
運営補助を行いつつワークショップの様子を見守ったインターン生からは「ベトナムの社会課題解決に向けてアグリツリー社や日・ベトナムの大学、政府機関関係者が一つの目的の為に協力する様子が印象的だった。」といった感想が聞かれました。
ワークショップ以外ではSS導入に向けて現地の政府系金融機関との意見交換や、所管省庁の関係者との協議も行われました。
JICA留学生はベトナムでは自身も公的機関に所属していますが、今回のインターンシップを通じて「日本企業の一員としてベトナム側の関係者と打合せに参加したことで、日本人が準備を入念に行って打合せに臨んでいることを知り、ベトナムへの期待の高さを実感することができた。」と話していました。
海外協力隊経験者でもあるインターン生は、現在、佐賀大学でベトナムの農作地の塩化に関する研究をしています。アグリツリー社の取組みと、自身の研究内容に親和性を感じ、インターンシップ応募に至ったとのことでしたが、今後アグリツリー社がベトナムで実施する事業において協業の可能性を検討することになりました。
インターンシップをきっかけに九州の大学に在籍する大学生、JICA留学生、九州出身の海外協力隊経験者が繋がり、福岡県の企業のベトナムでの取り組みをサポートし、各自が学びを得て、企業にとってもインターンの受入れによって気づきを得られ、新たな共創の機会が生まれるきっかけとなりました。
1 [1] ※若者×JICA留学生×中小企業・SDGsビジネス支援事業の共創インターンシップ事業は中小企業・SDGsビジネス支援事業の採択企業の現地渡航に、学生や協力隊経験者、JICA長期研修員をインターンとして帯同することで、(1)JICA留学生と母国へのビジネス展開を検討する企業のネットワーキング機会の創出、(2)若年層の国際理解の深化及び開発協力人材・地域人材の育成、(3)インターンシップを通じた効果的な事業広報、(4)企業の中長期的な人材確保・育成や社内グローバル化のきっかけ作りを目的とし2024年度試行的に実施するもの。
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