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【共創インターンシップレポート(3)】タイで体感!大学生が学んだ国際ビジネスのリアル ~アークエルテクノロジーズ株式会社~

2025.03.04

 「若者×JICA留学生×中小企業・SDGsビジネス支援事業の共創インターンシップ事業1」の枠組みで実施されたインターンシップに、九州大学の大学生1名が参加しました。インターン生は、アークエルテクノロジーズ株式会社(福岡県福岡市)がタイ国で実施したニーズ調査に同行し、現地企業やJICAタイ事務所への訪問、さらには現地業務のサポートを行いました。

 アークエルテクノロジーズは、中小企業・SDGsビジネス支援事業(JICA Biz)を活用し、カーボンニュートラルを促進するEVスマート充電サービスであるeFleetのニーズ確認調査を実施しています。


1 [1] ※若者×JICA留学生×中小企業・SDGsビジネス支援事業の共創インターンシップ事業は中小企業・SDGsビジネス支援事業の採択企業の現地渡航に、学生や協力隊経験者、JICA長期研修員をインターンとして帯同することで、(1)JICA留学生と母国へのビジネス展開を検討する企業のネットワーキング機会の創出、(2)若年層の国際理解の深化及び開発協力人材・地域人材の育成、(3)インターンシップを通じた効果的な事業広報、(4)企業の中長期的な人材確保・育成や社内グローバル化のきっかけ作りを目的とし2024年度試行的に実施するもの。

 インターン生は、アークエルテクノロジーズの社員と共にエネルギー関連の現地法人や日系企業との商談に同席し、議事録作成や会議前後のリサーチを担当しました。商談後には相手のニーズを捉え、自社サービスをどのようにアピールするかを検討したり、商談相手の事業や現地のEV導入状況について調査しました。

この経験を通じて、インターン生はビジネスのリアルな側面を肌で感じることができたと述べています。特に、「アークエルテクノロジーズの社長が自社サービスを丁寧に説明する姿から、自社サービスへの深い理解と相手方のニーズ、市場や政治情勢を把握することが国際ビジネスで対等に交渉するために重要であることを学んだ」といいます。



現地関連機関訪問中の共創インターン生
(写真では左から3番目)


 また、現地の日系企業担当者との会話からは、タイで日系企業が成功するためには実績や技術的な独自性が重要であり、現地の商習慣やビジネススキームを理解しながら交渉することが鍵となることも学んだそうです。
 さらに、この経験はインターン生が今後のキャリアについて考える上でバックキャスティング的な視点を持つきっかけになったと語っています。現地で活躍する日本人の姿から、自身も世界を舞台に夢や目標に挑戦したいという思いが芽生えたとも述べています。

 今回の渡航が初めての海外経験だったインターン生は、現地の街並みに東アジア企業を見つけたこと、そして日系企業との商談を通じて、海外において「日本人であること」を客観的に見つめ直す良い機会になったと振り返っています。この経験によって、自身のビジョンもより明確になったと感じており、一つは最先端技術の社会実装を通じて生活を豊かにする「驚きを人々に与える」こと。もう一つは途上国支援などによって基本的なインフラへのアクセスを可能にし、「笑顔の人を増やす」ことだと語っています。

 最後に、この共創インターンシップが自身の進路再考につながったと強調し、JICA九州の共創インターンシップは貴重な機会であることを訴えています。このような取り組みが多くの人に知られ続けることを願っているとのことです。

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