JICA×鹿屋体育大学連携派遣でペルーへ。柔道で国際協力に挑む学生たちの声【インタビュー】
2025.03.05
ペルーに派遣されるお2人。左:原田さん、右:岡野さん
今回、柔道を通じて日本と世界をつなぐ架け橋として、JICA海外協力隊に1ヶ月派遣される鹿屋体育大学の原田 菜々子さんと、岡野 佐弥香さんにインタビューを行いました。
インタビューにお答えいただいたのは、なんと出発の2日前。ペルーという異文化の地で挑戦するにあたり、語学や現地生活の準備、そして柔道指導に込める熱い想いなどを語っていただき、その情熱と覚悟がひしひしと伝わってきました。
――ペルー派遣への決意と応募のきっかけは?
原田さん:「実は2年前、鹿屋体育大学の先輩で、JICA海外協力隊でペルーに柔道隊員として派遣されていた方の話を聞く機会がありました。その先輩のエピソードが印象的で、自分も柔道の専門知識を活かしてチャレンジしたいと思ったんです。」
岡野さん:「これまで海外のトップクラスの柔道は目にしたことがあったんですが、少年道場などの指導現場は目にしたことがないので、この機会に実際に見てみたいと思ったからです。」
――語学や現地生活の準備状況は?
岡野さん:「スペイン語はまだ初めてなので難しさを感じますが、オンラインでの勉強をしっかり続けています。」
原田さん:「準備は少しずつ進めています。現地の先生との連絡も既に始まっており、現地の安全情報や生活のコツを聞いていて、出発前から心強いサポートを感じています。」
――柔道指導に対する思いと現地で伝えたいことは?
原田さん:「柔道の技術はもちろんですが、何より『礼』や環境への敬意という精神を、自分たちが率先して示したいと思います。現地では、靴を並べるなどの環境を大切にする文化があまり根付いていないと聞いたので、そこに日本の柔道の精神を伝えたいです。ただ、教えるのは難しいと思うので、自分が率先して行動で示すところから始めていきたいです。」
岡野さん:「私も同じ考えです。柔道は単なるスポーツではなく、心の在り方や仲間との連帯感も大切だと思います。柔道の中で大切な「礼節」について、原田さんと同じく自分で示しながら、現地の人たちへも伝えていきたいです。」
――今後の展望と意気込み
岡野さん:「卒業後の進路としては、一般企業でその経験を活かしたいと思っています。今回のペルー派遣は1ヵ月の短期間ですが、柔道を通じて現地の文化や人々との交流を深め、貴重な経験を持ち帰りたいです。」
原田さん:「私は大学院に進学し、さらに専門性を高めたいと思っています。ペルーでの1ヶ月間の経験も強みの一つにできればと思います。ペルーは、文化的にも、気候などの面からも日本とは違う環境なので、体調管理に十分気をつけて活動したいと思います。」
――ありがとうございました。
インタビューを通して感じられたのは、柔道への深い愛情と、未知の地で挑戦する勇気でした。1ヶ月という短い期間ではありますが、ペルーでの経験が二人の今後の成長に大きな影響を与えることは間違いありません。日本の誇りである柔道の精神が世界で輝く瞬間が見られることを期待したいと思います。
JICAデスク鹿児島 担当:仮屋
TEL:090-7167-4238
Eメール:jicadpd-desk-kagoshimaken@jica.go.jp
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