jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

<イベント報告・宮崎>防災講座「語り部から学ぶ防災」実施報告

2025.03.25

去る3月8日(土)、防災講座 ~「命を守る」ということ~語り部から学ぶ防災 を開催いたしました。

宮崎でも津波のリスクが高く、いざというときに支え合うためには平時からの顔の見える関係性づくりが大切です。JICA海外協力隊に参加経験のある方は、日本に帰国後も、災害が起こると被災地に入り片付け作業などにあたってくださる方が多く、復旧復興の大きな力になると感じています。また、「防災」と「国際協力」との、分野横断的な取り組みの必要性を感じており、今回このような企画をいたしました。

講師にお招きしたのは、語り部として活動されている佐藤麻紀さん。佐藤さんは宮城県石巻市雄勝町で東日本大震災の大津波に遭い、大切な方を喪われました。「誰にも私のような思いをして欲しくない」と、被災時の自身の行動や家族を亡くした想い、当時の心境を全国各地で語り伝えておられます。

佐藤さんのお話に聞き入る参加者

佐藤さんのお話を聞いた後は、3~4人のグループを作って、感想を共有し合いました。そして、自分にできることや今日からやってみようと思ったことを、各自ふせんに書いてもらいました。

参加された方からは、
「非常に心揺さぶられた、もっと生の声で伝える機会の必要性を痛感した」
「家に帰ってからも、子どもとどこに逃げるか話をした」
「参加できて良かった、声をかけてくれてありがとう」
といったお声を寄せて頂きました。
当日は、56名の方にご参加いただきました。ありがとうございました。

参加者どうしでの話し合いの様子

自分ができることをふせんに書く

皆さんは、もし津波警報が出たら、どこに逃げますか?自宅にいるとき、職場にいるとき、それぞれ違う場所になるかもしれません。皆さんの大切な方はどうでしょう。通勤・通学途中だったら、お出かけ中だったら…?1分1秒を争う時、家族が無事逃げたかどうかを確認するだけでも大きなリスクを伴います。ぜひ一度、皆さんの「喪いたくない大切な方」と、いざという時の避難場所の確認をされてみてください。

「何があっても、必ず生きて再会しよう」喪いたくない人と、その約束を取り付けること。佐藤さんが教えてくださった大切な教訓です。

お問い合わせ:

JICAデスク宮崎 担当:西村
TEL:0985-32-8457 ((公財)宮崎県国際交流協会内)
Eメール:jicadpd-desk-miyazakiken@jica.go.jp

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ