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今月のオススメ図書

今月は、所蔵資料から2冊をご紹介します。

『小学生のための貧困の経済学えほん 1 教育 ニルはもう学校をさぼらない!』

エステル・デュフロ 文 シェイエンヌ・オリビエ 絵 コザ・アリーン、峯陽一 訳 JICA 監修・協力

 主人公のニルは、本当は元気いっぱいの女の子。でも、このごろは気持ちが沈んで、どうしても学校に行きたくありません。それには理由があって……。
 本書は、ノーベル経済学賞を受賞した開発経済学者、エステル・デュフロ教授が手掛けた、世界の貧困をなくす方法を考える絵本シリーズ(全5巻)のうちの1冊で、テーマは「教育」。なぜ学校をやめてしまう子どもがいて、どうすれば通い続けることができるのでしょうか。ストーリーを通じて問題の本質を問い、改善に向けた対話と行動を促します。
 日本語版の巻末には、理解を助ける解説ページや、本書を使った小学校の授業例も。SDGsの目標1「貧困をなくそう」と目標4「質の高い教育をみんなに」の教材としても活用いただける1冊です。

『香りの起源を求めて 香水を支える植物18の物語』

ドミニーク・ローク 著 門脇仁 訳

 アフリカの砂漠からアジアの森の奥地へ、地中海から熱帯地域へ。より美しく、より豊かな香りを生み出すための天然素材を求めて、30年にわたり世界を巡り歩いてきた著者による手記です。
 「ダマスクローズ」と名付けられたペルシャのバラにブルガリアンローズ。絶滅の危機にあった、ラオスのベンゾイン(安息香)。インドネシアのパチョリやバングラデシュのウード。ソマリランドのインセンス―。それぞれの土地に根づいた香りを守ろうとする生産者らとの交流を経て著者が向き合うこととなった、社会の「現実」とは。そして、これからの香水業界が担う役割と責任とは。
 香水に身を捧げる人々の営みが織りなす奥深い世界を知ることができる、旅の記録です。