今月のオススメ図書

今月は、新着図書から2冊をご紹介します。

『タンザニア滞在記 JICA海外協力隊としてアフリカに赴く』

稲見廣政 著

 1972年、23歳のときに青年海外協力隊(現JICA海外協力隊)に参加、自動車整備士としてアフリカ・タンザニアに赴任した著者による体験記です。任地に着くと、そこは見渡す限りのサバンナ。電気も水道もなく、ライオンやハイエナといった野生動物が生息する村で、著者は現地の人々とともに「キャンプ生活」をしながら自動車整備の知識・技術を教え、のちに自動車整備士養成学校の建設と運営まで任されるなど、同国の人材育成に尽力しました。「持てる技術を伝えたい」「世界中の後進のために役立ちたい」。協力隊の任期を終えた後もJICAを通じて途上国の技術協力に長く携わった自身の仕事、そして「第二の故郷」となったタンザニアへの思いが綴られた、国際協力を志す人にはもちろん、働くすべての人にとっても学ぶところの多い一冊です。

『World Englishes入門 グローバルな英語世界への招待』

大石晴美 編

 イギリスを発祥の地とし、世界中に広がった英語。その過程で現地の言語や文化の影響を受け、それぞれの地域独特の「新英語」へと変化・変容してきました。“World Englishes”とは、世界のさまざまな国や地域で生まれた英語のバリエーションのこと。本書はイギリスからアメリカ、オーストラリア、アフリカ、カリブ海、ヨーロッパ、アジア地域まで、世界で使われている「諸英語」の歴史と現状、発音・語彙・文法などの言語的特徴を解説した、World Englishesについての入門書です。各章には文化的背景にまつわる興味深いコラムも収録。使用人口約15億人のうち母語として使う人数より公用語・共通語・国際語として使う人数のほうがはるかに多いことが知られる英語の多様性と奥深さを伝える一冊です。