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今月は、所蔵資料から2冊をご紹介します。
『世界の本当の仕組み エネルギー、食料、材料、グローバル化、リスク、環境、そして未来』
バーツラフ・シュミル 著 柴田裕之 訳
「民主的な社会では、考えや提案の優劣を決める議論は、当事者全員が現実の世界にまつわる有意義な情報を多少なりとも共有していないかぎり、道理に適った形では進まない。誰もが自分の偏った見方を持ち出し、物理的可能性からかけ離れた主張を繰り広げるだけでは駄目なのだ」―。
エネルギー、環境変化、人口変動、食料生産などの分野で学際的研究に従事し、2008年刊行の著書で新たなパンデミックの発生とその時期まで的中させていたバーツラフ・シュミル教授による本書では、徹底した数値思考に基づいて、私たち人類の存続と繁栄にかかわる「7つのファクト」を分析。極端な悲観も楽観も排し、現実的で建設的な未来を予測します。
「当事者」である私たちが世界の実状を理解し、気候変動や食料危機といった喫緊の課題に向き合うための基盤を提供してくれる、興味深い一冊です。
『ねえねえ、なに見てる?』
ビクター・ベルモント 絵と文 金原瑞人 訳
家族のみんなと食卓を囲むトーマスは、「色覚異常」の男の子。
「ほかの人と色の見えかたがちがう、っていわれてるんだけど、自分ではちっとも、へんだ、なんて気はしないんだよね……」
「みんなは、まわりがどんなふうに見えてるんだろう!」
小さな弟には、なんでも大きく見える。科学者のママは、まわりを科学的に見ているのかもしれない。じゃあ、ゲーム好きのパパは?画家のおばさんや音楽家のおじさんは?世界一の友達で「ぼくのこともだいすき」な犬のオレオは・・・?
人はみんな自分の「メガネ」をかけていて、同じ場所にいても、見ているものはまったく違う。家族それぞれに見えている世界を描き多様性について考える、スペイン発の絵本です。
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