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今月は、所蔵資料から2冊をご紹介します。
『編むことは力 ひび割れた世界のなかで、私たちの生をつなぎあわせる』
ロレッタ・ナポリオーニ 著 佐久間裕美子 訳
フランス革命時に女性たちが編んだ、自由を象徴する赤い帽子。植民地時代のアメリカで、大英帝国の繊維製品へのボイコットとして行われた手編み。戦争に従軍した人々を追悼するために編まれるポピーの花……。編み物は時として「より大きな善のために人々を結びつける機動力」となってきました。
そして、人生における絶望的な困難に直面した著者を癒し、支えてくれたのもまた、幼い頃祖母に教わった編み物という手芸だったのです。
イタリア出身のエコノミストである著者が自身の経験をきっかけに紡いだ本書は、世界中の編み手たちのエピソードから歴史をひもときつつ、編み物の可能性を探るエッセイ。「人生の優れたメタファー」として。あるいは抑圧されてきた人々をエンパワメントし、難題と痛みに満ちた社会の綻びや「ひび」をつなぎあわせて、より良い世界をつくっていく方法として―。
今、読んでおきたい一冊です。
『ジャン=ピエール7つの海をゆく』
キリーロバ・ナージャ 作 みくりエイティブ 絵
「フランスにいけば、せかいいちのチョコレートになれることまちがいなし!」
アフリカ大陸の東に浮かぶ島国マダガスカルの小さなカカオ豆、ジャン=ピエールには、大きな夢がありました。それは、フランスで世界一のチョコレートになること。期待に胸を躍らせてコンテナ船に飛び乗りますが、船はなかなかフランスに着かなくて―。
何度も乗り継ぎ、行く先々の港で出会ったカシューナッツ、オレンジ、フランボワーズら仲間たちと力を合わせてフランスを目指すジャン=ピエールの冒険を描いた本書は、カラフルでかわいいイラストも楽しい絵本。
暮らしを支える食べものや日用品はどこから、どのようにして私たちのもとに届くのでしょうか。社会のしくみや世界とのつながりに興味を持つきっかけにもなる一冊です。
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