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JICAやJICA九州の魅力を伝えたい!第2弾

JICA九州で働く方々へロングインタビュー

皆様はJICAに対してどのようなイメージを持っていますか?多くの方が青年海外協力隊を思い浮かべたことでしょう。しかし、JICAは国内・国外関わらず多くの事業を行っているのです。この度、この記事を読んでくださっている方々にJICAやJICA九州が行っている事業やJICA九州、そこで働く方々の魅力を深く知ってもらうため、実際にJICA九州で働く方々へインタビューを行いました。第2回はJICA九州総務課の鳥居直樹さんです。

第2回(全4回)総務課 鳥居直樹さん

Profile:JICA九州総務課、北海道富良野市出身。大学で音楽を専攻し、チューバ奏者として活躍。2001年のアメリカ同時多発テロと青年海外協力隊(現海外協力隊)の新聞広告をきっかけに青年海外協力隊に応募、エジプトに音楽隊員として派遣。その後、JICA北海道(札幌)での国際協力推進員、パプアニューギニアでの企画調査員、 JICA北海道(帯広)での期限付職員などを経験し、JICA無期雇用職員となる。2016年から6年8ヶ月間フィジー事務所で総務・経理・調達・人事を担当し、2023年2月からJICA九州総務課で経理を主に担当している。


(インタビュー)

-本日はよろしくお願いいたします。初めにJICA九州で働く鳥居さんの業務内容についてお伺いします。所属している部署と役職について教えてください。

鳥居:JICA九州総務課に所属していまして、役職は主事です。

-1日の業務の流れについて教えてください。

鳥居:初めにメールやチャット、打合せや外勤等の予定、回ってきている書類をチェックして、大体の一日の業務内容をイメージしつつ、それに沿って業務を行います。具体的には、JICA九州内の全ての部署から経理に関する書類が回ってくるので、それを見ながら書類として整合性がとれているか、計算が間違っていないか、規程に則っているか。そういったことをチェックします。また、色んな方が経理や調達関係の相談に来てくださるので、ご相談にも乗っています。

業務中の鳥居さん

-それらの業務においてやりがいを感じるのはどんな時ですか。

鳥居:経理の仕事は何かを成し遂げてやりがいを得るというよりは、大きなミスがなく、淡々と何事もなく一日が平和に終わって良かったねということがやりがいですね。経理の書類で時々危ないなと思うことがあっても、色んな人と相談しながら直していって、結局何事もなく一日が終わると、ビールがうまいねって感じです(笑)。また前の部署では、調達もやっていたので業者の方とも接点がありましたが、業務の性質上一緒にご飯や飲みに行くことができませんでした。その後、私は部署を離れ、先方は転職して完全に取引関係が切れた後にご連絡をいただいて、一緒に飲みに行ったことがあります。その時は取引先の方と信頼関係を築けていたんだなと思って嬉しかったですね。

―業務において困難に感じるのはどんなときですか。

鳥居:JICAは公金を無駄なく、有効に、そして適切に使うため様々な規程に則ることが重要となります。困難とは少し違うかもしれないですが書類のチェックの際に、修正や追加説明資料等お願いすることがあるのですが、皆さん忙しいので申し訳ない気持ちになることが時々あります。

―今後挑戦したい業務や、取り組み予定などの業務や事業などがありましたら教えてください。

鳥居:フィジー事務所にいた時は、総務、経理そして人事のすべてを担当していて、すごく忙しかったのですが、管理的業務の一連の流れを把握することができて充実していました。九州センターでも楽しく仕事をしていますし、立場が違うので単純な比較は出来ませんが、またチャンスがあれば幅広い仕事をやらせていただきたいと思っています。JICAの在外事務所には多くの現地スタッフがいますので、その方たちともまた一緒に働きたいと思っています。

―業務内容について教えていただきありがとうございました。次にJICA九州の魅力を深堀していきたいと思います。鳥居さんが九州センターでの勤務を決められた最大の要因は何ですか。

鳥居:音楽家だったときに出張等で九州を訪れる機会がありましたし、九州出身の友人もたくさん居て、九州ってすごくいいところだなと思っていました。そして、異動希望先の一つに九州センターを入れていたところ希望が叶いました。

―センター内で働くほかの方たちとどのようにコミュニケーションをとっていますか。

鳥居: 経理って堅いイメージがあると思うので、深刻な時ほどなるべくリラックスして楽しく相談しやすい雰囲気を作ることを心掛けています。そうすることで込み入った業務を一人で抱え込むことなく複数でチェックすることで大きなミスを防ぐことにもつながりますし、結果皆が同じ認識でお仕事をしていたら、色んな事がスムーズにいくのではないかなと思っています。他には業務の合間にダジャレを言ったり、少しだけ楽しく雑談したり、飲みに行ったとき楽しい話題を提供できるように心の準備をしています(笑)。

―JICA九州ではどのようなイベントが行われていますか。

鳥居:総務課主催のものはあまりありませんが、市民参加協力課や企業連携課では海外協力隊に関係したものや地元企業の方向けのセミナーなどをやっていますし、研修業務課でも研修員受入れ事業に関連する広報など積極的に行っています。また、九州各県にJICA国際協力推進員などJICA関係者を配置していてそれぞれ色んな人や団体と連携してイベント等を行っています。JICAは海外向けだけでないのかと思われる方も多いと思いますが、JICA九州の活動を通じて日本国内に役立つようなことも沢山やっているということをもっと知っていただけたらと思います。

―JICA九州にしかない魅力を教えてください。

鳥居九州から海外協力隊に行く方って人口の比率に対してとても多いのです。きっと、県外・国外に対する興味や心意気、冒険心を持っている方が多い県民性なのではないかと思います。そのような環境下で様々な方々とタッグを組んでいろいろな事業ができることが魅力ですね。

―仕事後や休日の過ごし方、趣味などありましたら教えてください。

鳥居:家でゆっくりドキュメンタリーや映画を観たり、ゲームをしたりするのが好きですね。家内と外食に行ったり、料理に集中したり、お酒を飲んだり散歩したりするのが好きです。

最後に、この記事を見てくださっている方々へ伝えたいことがありましたら教えてください。

鳥居:JICAは多様な働き方があって、魅力的な組織です。JICA国内機関では開発途上国からの研修員受入れなども行っていますが、民間企業連携開発教育・国際理解教育支援など国内向けの事業も沢山行っているので、「私は海外のことにあまり興味がない」と思っている方々もぜひ JICA の仕事に関心を持っていただきたいと思います。

―質問は以上になります。ありがとうございました。

鳥居:ありがとうございました。


JICAの事業内容やJICA九州の魅力が伝わる素敵なインタビューをありがとうございました。次回は研修業務課の三浦さんへのインタビュー内容をお送りします。

コラム ランチトーク

JICA九州ではJICA九州内で働く方たちに向けてのイベントやセミナーも多く開かれています。ランチトークがその一つです。所内のどなたかが講師となり、お国紹介やいろいろな体験談を語っていただくイベントだそうです。
先日は鳥居さんがフィジー事務所でのキャリアを話してくれました。コロナ禍におけるフィジーでは、最低限の人数で出勤、そのほかの職員はリモートワークであったという働き方や、意外にも日本料理、中国料理、韓国料理屋さんがあるといった食文化など、興味深いお話をたくさん聞くことができました。